ハロー効果とは、ごく簡単に言うと「人間が持つ先入観を利用した心理効果」のことです。
普段の生活で「スーツがビシッと決まっているから仕事ができそう」「美人の秘書をつれているからお金をたくさん持っていそう」というように思ったり、感じたことはありませんか?
このような先入観を科学的に応用した方法が、ハロー効果です。
人が自然にいだくであろう先入観を利用して、ビジネススキルや広告宣伝の手法として活用されることがあるのです。
この記事では、ハロー効果の意味や具体例についてくわしく解説します。
恋愛やビジネスの場(就活の際の面接等)で実践できる活用法も解説していますので、興味のある方はぜひ参考にしてみてくださいね。
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ハロー効果の意味
ハロー効果とは、「第一印象がその後の評価にも影響を与える」という人間の自然な反応を応用した心理効果です。
初対面の相手から感じた第一印象というのは、その後もなかなか消すのが難しいですよね。
人は初めに感じた印象で不足している相手の人物像を勝手に想像してしまう生き物なのです。
逆に言うと、初対面で相手に与える印象を意識的に操作することができれば、その後の交渉や人間関係を有利に進めることができるというわけです。
ビジネスであったり恋愛であったり、あらゆる対人関係でこのハロー効果は利用されています。
ハロー効果はプラスにもマイナスにも影響がある
このようなハロー効果は、あなたにとって、プラスにもマイナスにも影響する可能性があります。
例えば、髪がボサボサでよれよれのスーツを着ている営業マンがどれだけ良い商品をプレゼンしたとしてもいまいち信用できないですよね。
しかし反対にきちんと髪をセットし、ピシッとスーツを着ている営業マンであれば多少トークが拙くても誠意がしっかりと伝わります。
このように、ハロー効果が効果を発揮する具体例について、次の項目でくわしく見ていきましょう。
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ハロー効果の具体例
ハロー効果を利用すれば、ある程度は自分に対する相手の印象を操作することが出来ます。
狙っている異性には少しでも良い印象を与えたい…。
入社したい会社の面接官には少しでも良い印象を与えたい。
そんな方のためにハロー効果を利用した良い印象の与え方を解説します。
面接でのハロー効果の例
主にビジネスマナーについて注目してみましょう。
履歴書の文字を丁寧に書いたり、ハキハキした挨拶や姿勢などの身だしなみをしっかりすることが求められます。
そうすることで面接時の受け答えで躓いてしまっても「誠実そう」「真面目そう」という印象を与えることができます。
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恋愛でのハロー効果の例
恋愛というのもお互いの印象を大切にしますよね。
服の色ひとつとっても明るい色と暗い色では受ける印象が180度変わります。
よく挙げられるのが「クロスの法則」という動作で、心理学的に女性らしさを感じさせることが分かっています。
脚を組んだり、上半身を捻るようなポーズがモデルの雑誌で度々見かけられるのは女性らしさを見せるためのポーズだからなのです。
髪型や服装、姿勢のひとつひとつを意識することで「らしさ」という印象を与えることが出来ます。
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ハロー効果とピグマリオン効果の違いは?
ハロー効果と間違われやすい心理効果として、「ピグマリオン効果」というものがあります。
両者の違いとしては、「心理効果による影響が、自分と相手のどちらに生じるか」かという点が挙げられるでしょう。
以下ではこの2つの心理効果の違いについてくわしく説明します。
ピグマリオン効果の意味とは
ピグマリオン効果は「相手に期待をよせる」ということによって、相手に本来以上の力を発揮させる方法です。
例えば、教師からの期待を受けた生徒は、そうでない生徒よりも学力が向上する傾向があるといわれています。
また、上司からの期待を受けている部下と、そうでない部下とを比較すると、両者の能力がほとんど同じであったとしても、前者の期待を受けている部下の方が良い成績を残す傾向があります。
簡単にいえば「期待されると頑張れる」ということなのですが、自分の部下の成績をアップさせたいときや、教師が生徒の成績をあげたいときによく使われる心理テクニックです。
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ハロー効果とピグマリオン効果の違い
ハロー効果もピグマリオン効果も、どちらも同じ性質の認知の歪み(認知バイアスといいます)から来るものです。
ただし、ハロー効果は他人の評価に影響を受けるだけで本人にしか影響がない一方、ピグマリオン効果は他人からの期待で本人の結果に影響を与えます。
認知の歪みを本人が受けるか他人から受けるか、それが両者の違いと言えるでしょう。
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まとめ
今回はハロー効果の意味や具体例について解説しました。
この心理効果は、広告宣伝やビジネススキルとして世の中のいたるところで使われています。
知っていると知らないでは大きな差がありますので、自分を印象付けたいと思っている方はハロー効果を狙ってみるのも良いのではないでしょうか。
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