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心理学の話

記憶喪失の原因や症状を解説!ショックやストレスによる場合の治療法は?

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記憶喪失とは、脳の障害により、過去の記憶の一部を思い出せなくなる症状をいいます。

ドラマや映画ではよく取り上げられる症状ですが、これは実際に起こることがある症状なのです。

この記事では、記憶喪失についてくわしく知りたい人に向けて、具体的な症状や実際の症例について紹介いたします。

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記憶喪失とはどのような症状?

記憶喪失

記憶喪失とは、意識障害により、今まで覚えていた記憶の一部を思い出せなくなる症状をいいます。

記憶喪失の症状は大きく分けて短期記憶喪失と長期記憶喪失の2種類があります。

記憶喪失の2つの種類

  • 短期記憶喪失
  • 長期記憶喪失

今日が何曜日なのかがわからなくなったり、メガネをどこに置いたかわからなくなったりといった症状は短期記憶障害です。

一方で、過去の思い出を忘れてしまったり、親しい親族が誰だかわからなくなったりといった症状は長期記憶障害に分類されます。

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記憶喪失の主な原因

記憶喪失の主な原因としては体の外部から受けた傷(特に頭部)や、トラウマのような心的外傷やストレスなどの心因性によるものが考えられます。

例えば、頭を何かで殴られたり、一人では抱え込めないほどのイジメにあって強いストレスを感じたりした場合、さらには睡眠薬を過度に服用したりした場合に記憶障害の症状が現れることがあるのです。

記憶障害では、ちょっとした物忘れのレベルを越え、通常は覚えているであろう自分の住所や名前、出身地や家族などが思い出せないなどの症状が現れます。

ただし、記憶障害では言語については問題なく話せたり、車や自転車はこれまで通りに運転できたりと、技能的な記憶に関しては失われていない場合が多いのも特徴的です。。

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記憶喪失に当てはまらないケース

小さいレベルの物忘れや一部を除いて大半の人が覚えていないであろう情報などを忘れてしまう症状は、記憶喪失とはみなされません。

テレビタレントの名前を忘れてしまったとか、友達の誕生日やかなり前に食べた夕食・本の内容を忘れてしまったとかいった症状は、記憶喪失にはあてはまらないことになります。

また、認知症には中核症状という似たような症状がありますが、これは認知障害によって起こる認知症の症状の一つであるため、記憶喪失そのものとは別です。

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記憶喪失が実際に起こった事例

記憶喪失

ここでは記憶喪失が実際に起こった事例を三つ紹介します。

①田中勇一さんの記憶喪失の事例

テレビでも度々取り上げられ、聞いたことのある人も多いのではないでしょうか?

田中勇一さんは2012年9月、佐賀県唐津市内にある公園で保護されました。

保護された当時は、自分の名前と生年月日が平成5年3月ということや両親の名前をかすかに覚えている程度で、自分がどこの誰でなぜ佐賀県にいたのかさえ思い出せませんでした。

また、身元が分かるものも持っておらず、捜索願も出されていないので、かなり深刻な状況でした。

しかし、テレビの出演をきっかけに些細なことながら徐々に記憶を取り戻し、生放送中に電話で同級生を名乗る女性がかけてきて事態は急変しました。

その女性の説明によって、高校の所在地は愛知県で、田中さんの名前は「森聖仁」さんだと分かり、身元を特定することができたのです。

このような状況なら、もはやテレビに頼るしかないと言わざるを得ませんが、何とか身元が判明して本当に良かったです。

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②菊園夏樹さんの記憶喪失の事例

菊園夏樹さんも田中勇一さんと同じテレビ番組で取り上げられ、話題になった人です。

彼は2016年3月3日に愛知県春日井市で発見され、その後警察に保護されました。

菊園さんは田中さんと少し違う点があります。

少し記憶が残っていた田中さんとは違って、まったくと言っていいほど何も覚えていなかったのです。

発見された時には身元を証明できるものを一切持っおらず、手がかりとなるものが一つもありませんでした。

しかし田中さんの時と同じく、放送中の電話で中学1年のときの担任と菊園さんの姉からかかりました。

元担任の先生の説明によって、名前が「林田遼太郎」さんであること、出身校や部活なども判明し、姉は菊園さんの兄弟を3人兄妹などと説明しました。

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③ポーリーン・ビールさんの記憶喪失の事例

記憶喪失

ポーリーン・ビールさん(55歳)は、結婚して38年になる夫のアンドリューさん(59歳)と2017年の6月に地中海の島、マヨルカ島へ旅行しました。

そこでの食事中、突然言葉の歯切れが悪くなり、弱々しくなり脚を引きずって歩くようになり、やがて話すことも不可能になったため病院に搬送されました。

脳卒中だと診断されたポーリーンさん。

彼女が目を覚ましたのは症状が出てから10日後、その時点では自分の名前もなぜその場にいるのかさえも理解していない完全な記憶喪失状態になりました。

医師によれば、ポーリーンさんがまた記憶が戻るという確証はなく、もし記憶が戻っても回復するまでには何年もかかるということです。

望みはかなり薄く、家族の必死のサポートも実らず、今現在も戻っていません。

何の兆候もなしにいきなり発症するのも記憶喪失の怖さです。

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記憶喪失の治療はどのように行われている?

記憶喪失

記憶喪失の治療は明確に確立されている訳ではありませんが、場合に分けてあります。

ショックやストレスによる場合の治療

ショックやトラウマのような心的外傷やストレスなどの心因性によるものが原因の場合は、身元を知っている人が何かしらの手がかりを見せてあげたり、患者自身が病気の原因となったショックやトラウマについて理解するなどの精神療法があります。

また、医師が睡眠や鎮静薬を利用した面接などを用いて行う記憶想起法というものもあります。

怪我による場合の治療

怪我などの外傷が原因の場合は、ひとまず怪我をしっかりと治し、上述した催眠を用いた記憶想起法などを行います。

そのため、怪我の手当てと周りのサポートが治療法と言えるでしょう。

まだまだ謎が多い現象なので、これから明らかにされていく可能性があります。

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まとめ

記憶喪失

今回は記憶喪失の原因や症状、治療法や実際の例について紹介しました。

想像するだけでも怖いですが、実際に起こっていることが信じられませんよね。

みなさんはくれぐれもお気をつけください。

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