マウンティングとは、ごく簡単にいうと「相手よりも自分の方が地位が上」ということをアピールするための行動のことをいいます。
インスタやFacebookといったSNSでは日々「マウンティング合戦」が繰り広げられているのが実情なのですが、ときには「この人、どうしてこういう行動をとるんだろう?」と不思議に感じてしまうことも少なくありませんよね。
この記事では、マウンティングとはどういう人間心理に基づく行動なのかについて説明するとともに、実際にマウンティングをされた時のかしこい対処法について解説します。
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マウンティングの意味とは?
マウンティングとは、人間関係の中で「自分の方が上の立場だ」ということを見せつけるための行動のことを言います。
マウンティングは本来、犬やゴリラといった霊長類の動物が、群れの中で自分の地位を主張する際に行う動きを指していました。
例えば、犬がほかの犬の耳にかみついたり、ゴリラが相手の体の上にのしかかったりする行動はマウンティングの一種といえます。
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人間ももともと霊長類の動物=マウンティングする生き物
人間ももともと群れで行動する動物ですから、原始の時代からこうしたマウンティング行動をとってきました。
例えば、奴隷が社会にたくさんいたころには、皮膚に焼き印(刺青のようなもの)をして「この奴隷は自分のものだ」とアピールするということが行われてきました。
現代社会ではさすがにそんなことないだろう、と思われる方もいらっしゃるかも知れませんが、実はそんなことはありません。
今ではSNSから始まってママ友同士の会話まで、日常いたるところで人間どうしのマウンティングをみかけるというのが実際のところなのです。
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マウンティングの具体例
本来のものと意味自体は変わりませんが、唯一の違いは行動ではなく言語でマウンティングを取ります。
「〇〇ちゃんメイク上手だね!私はメイク苦手だからナチュラルメイクしかできないんだよね~」
上のセリフには「私はほぼすっぴんだけどバッチリメイクした〇〇ちゃんより可愛い(格上)」というメッセージが隠されています。
言葉を話すことが出来る人間ならではのマウンティングです。
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きっかけはテレビドラマから
マウンティング女子という言葉が流行語大賞にノミネートされたのは『ファーストクラス』というテレビドラマがきっかけといわれています。
ドラマの中でマウンティング合戦を繰り広げる登場人物を、むしろ好意的にとらえる描写が少なくなかったため、若者の間で「あるある」としてSNSで広まり、一般的に使われるようになりました。
男女で違う?性別のマウンティング
マウンティングをする理由は様々ですが、男性と女性には違いがあります。
男性には男性ならでは、女性には女性ならではのマウンティングがありますので、その特徴と対処法を合わせて知っておきましょう。
学校や職場でマウンティングする人がいて困っている方は参考にしてみてください。
男性のマウンティング
男性は「俺って凄いんだぜ!」と仕事の忙しさや給与、身に着けている時計の価格などでマウンティングを取ることが多いです。
年収や会社の地位で極端に人を判断する人や、異業種交流会のようなパーティによく出かける傾向がある人は、マウンティングを取る傾向が強いといえるでしょう。
また、家庭内でもパートナーが外出すると機嫌が悪くなる、他の異性とのきっかけを作られるのを極端に嫌がるなどの行動をとる人も、マウンティングを行う傾向が強いといえるでしょう。
男性の場合、マウンティングという行動は、自分自身への自信のなさの表れであることが少なくありません。
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女性のマウンティング
女性は「私のこと羨ましい?」と自分自身の容姿や彼氏・旦那のスペックでマウンティングを取る事が多いです。
女性の場合、マウンティングを行う心理の背景には、強い承認欲求が働いているケースが少なくありません。
承認欲求とはごく簡単にいうと「もっと自分を受け入れてほしい」「もっと自分を見てほしい」という感情のことで、幼少期に甘やかされて育った人に特に強い傾向があります。
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マウンティングされた時の対処法
では、生活の中でマウンティングをされてしまったときにはどう対処するのが良いのでしょうか。
相手が勝手にマウンティングしていて、勝手に気持ちよくなるくらいなら構わないという人もいるかもしれませんが、ストレスを感じるレベルのマウンティングをされた場合には何らかの対処を考えなくてはなりません。
以下では、日常生活でマウンティングをされてしまったときに上手に切り抜ける対処法を解説します。
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承認欲求を満たしてあげる
相手がマウンティングを取る理由は承認欲求を満たすためですので、カドが経たないようにやり過ごすなら、相手の望むリアクションを取ってあげるのが賢明なこともあります。
無視を決め込むという方法もあるかと思いますが、日常的に顔をあわせる相手に対しては逆効果である可能性が高いので注意してください。
というのも、相手は承認欲求を満たすという目的を持って行動しているわけですから、そこからもっとも遠い反応(=無視)をあなたがとってしまうと、限りなくなんどもマウンティング行動をとろうとしてくる可能性が高いからです。
子供が泣くの親を振り向かせるという承認欲求を満たすための行動ですが、あえて無視していると限りなく泣き続けますが、これと同じですね。
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できる限り感情を動かさず、機械的に対処するのが良い
なんで自分がこんなことをしなくちゃいけないんだろう…と考えるとそのこと自体がストレスになりますから、できる限り感情で反応せず、機械的に反応できるようにするのがポイントです。
参考になるのが「合コンのさしすせそ」です。
「合コンのさしすせそ」でマウンティングに対処する
- さ=さすが!
- し=知らなかった!
- す=すごい!
- せ=センスいいね!
- そ=そうなんだ!
この5つで会話をしておけば相手は勝手に満足してくれる可能性が高いでしょう。
多少であればマウンティングに対処するストレスに耐えられるという方は試してみてください。
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まとめ
今回はマウンティングの意味や具体例、日常生活での対処法について解説しました。
人間も元をたどれば動物なので、マウンティングという行為そのものをこの世からなくすことはできません。
しかし、マウンティングを取られた時、どう立ち回るか考えられるのは知能を持った人間だからこそできることだと思います。
マウンティングにあって困っているという方の参考になれば幸いです。
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