- 「この問題はナイーブな問題だから注意して」と言われた。…具体的にどうしたらいいの?
- 「~さんってナイーブな部分があるんですね」と言われた。…これって繊細って意味?それとも単純って意味?(ひょっとして馬鹿にされてる?)
↑今回はこうした疑問についてです。
結論から言うと、ナイーブという言葉は「繊細な人」という意味に加えて、「まだ未熟である」というニュアンスのある言葉です。
ナイーブという言葉は、もともとフランス語なのですが、「フランス語→英語」「英語→日本語」と伝わるにつれて意味も微妙に変化していきました。
そのため、「ナイーブ」という言葉の意味を正しく理解するには、本来のフランス語のニュアンスをきちんと理解しておく必要があります。
以下、ナイーブという言葉の使い方を具体例も含めてくわしく解説しましょう。
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ナイーブの意味
日本語で「ナイーブ」といった場合、「繊細」というプラスの意味に加えて、「まだ未熟」というマイナスの意味もあります。
- ①「繊細な人」というプラスの意味
- ②「まだ未熟な人」というマイナスの意味
ポジティブな意味として捉えられるようになった経緯としては、シャンプーなどの製品名として使われ、CMなどでクリーンなイメージが広がっていったことがあります。
一方で、後でくわしく解説しますが、語源である英語やフランス語では、ナイーブという言葉はもともとネガティブなニュアンスがあることに注意しましょう。
たとえば、「彼はかなりナイーブな人だ」と言われたら、彼は繊細で傷つきやすく、まだまだ人間として未熟な人だという意味が含まれるケースがあります。
ナイーブという言葉は、基本的に目上の人に対して使える言葉ではないことに注意しておきましょう。
※「うちの部長ってナイーブだから…」なんて言ってはいけません。
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英語の naive(ナイーブ)の意味
ナイーブは英語で「naive」と表記します。
英語でnaive(ナイーブ)と表現した場合、基本的にネガティブな意味しかないので注意が必要です。
たとえば、英語圏の人がnaiveというとき、「純粋すぎて未熟だ」、「素直すぎる」というミュアンスが含まれています。
より具体的に言うと、「仕事の詰めが甘い人」「夢ばかり見ていて現実が全く見えていない人」「だまされやすい人」さらにいうと「甘ちゃん」という意味すらある言葉なのです。
英語の日常会話で「あなたはナイーブな人ですね」などといってしまうと、非常に不快感を与えてしまいますから注意してください。
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医療現場で「ナイーブ」という言葉の使われ方
医療現場でナイーブという言葉が使われる場合、広く使われている意味とは異なる意味で使われることがあります。
医療現場でナイーブという言葉が使われると、未経験という意味になることがあります。
たとえば、「彼はあの薬に対してナイーブだ」といえば、「彼はあの薬を未経験だ(だからきちんと耐性をチェックしなければならない)」という意味になります。
医療現場では、ナイーブは未経験・耐性がないというニュアンスを含んでおり、普通の使われ方とは違う使われ方をすることをきちんと覚えておきましょう。
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まとめ
今回は未熟であるという言葉について説明しました。
本文でも見たように、日本語で「ナイーブ」といった場合には「繊細」というプラスの意味があるとともに、「未熟である・単純である」というマイナスの意味もあります。
言葉の使い方次第では、不快感を与えてしまうこともある言葉なので注意が必要です。
どんな人がどんな文脈(雰囲気)で使っているのか?によってきちんと意味を区別するようにしましょう。
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