哲学とは、ごく簡単にいうと「常識にとらわれるにとことん物事の本質を考えること」をいいます。
例えば、映画を観ている時に「なぜ主人公はこんな言葉を発したのだろう?」と不思議に思うことがありますよね。
このとき、「映画を作るときの常識としてこうなんだ」と簡単に片づけてしまうのではなく、「この映画の登場人物が現実の人間だったらこういう風に考えるはずだ。だから、こういうセリフになったんだ」というように、とことん突き詰めて考えるのが哲学的な姿勢といえるでしょう。
この記事では、哲学とは何か?について具体的にわかりやすく解説しますので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
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哲学とは何か?意味を簡単にわかりやすく解説するよ!
冒頭でも少し説明しましたが、哲学とは「何かについて常識にとらわれることなくとことん考え、それを言葉にすることで、この世界をよりよく理解しようとすること」をいいます。
恋や人生、仕事といったテーマについて深く掘り下げて考え、自分の考えを言葉にして、理解を深めていくことが哲学といえるでしょう。
哲学のテーマは実はなんでもOK!
哲学は、専門の学者たちが書籍などで扱っているテーマなどが難しいため、どうしても「オカタイ学問」と思われがちですが、扱う題材は何でもOKなんです。
身近な例で言えば、すぐそばにいる家族、友達、自分自身、または今食べている食事なども哲学の対象になります。
「考えて、言葉にして、理解する」
この条件を満たしていれば、その営みは哲学ということができるというわけですね。
「哲学」といえるための条件
- 「考えて、言葉にして、理解する」こと
哲学は決して難しいものではなく、私たちの日常にも密接に関わっている身近な学問だということが分かっていただけたかと思います。
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哲学の必要性とは?どんなときに役立つの?
今の時代になっても哲学は必要なのでしょうか?実社会で役立つのでしょうか?
答えは、Yesです。
以下では、哲学が実際の生活に役立つ例について具体的に解説しましょう。
例えばこんなときに哲学は役立つ
例えば、あなたが今晩の夕食を何にするか迷っていたとします。
外で焼肉を食べようか、自炊して節約しようか…。
こんな時に哲学を用いて、「食事の本質」について自分なりに考えてみるのです。
食事とはそもそも何なのか?なぜ私は毎日食事をしているのか?を自分なりに考え、言葉にしてみてください。
例えば、「食事とは本来、我々が生きるためにあり、足りない栄養素を優先して食べるべきではないのか?」といった答えを見つける人もいるでしょう。
また、別の人は「現代社会における食事は単純に栄養を補給するための行為ではなく、人生をより豊かにするためのものだ。だから、あまり栄養素について細かく考えるより、味について考えることの方が重要だ」という答えを見つけるかもしれません。
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共通しているのは「理性で判断する」ということ
上のいずれの場合も、共通しているのは「感情に流されることなく、理性で判断している」という点です。
ものごとの本質について考えることで、今晩の夕食を感情に流されることなく、理性的に決断することが可能になるのです。
哲学は一生役立つ学問分野
古代ギリシアの哲学者であるアリストテレスは「哲学はあらゆる学問の母である」という言葉を残しています。
経済学や政治学といった社会科学だけでなく、理系の学問においても哲学的な思考方法が役立つことが少なくありません(実際、理系の学者には哲学を専攻している人が多くいます)
哲学は、すべての学問分野を学ぶ人が基礎学力として理解しておくべき物ということもできるでしょう。
実際、フランスなど哲学が大学受験の必須科目となっている国もあります(日本でも2020年から高校で「公共」という哲学に近い科目の導入が決定しています)
数学の公式なんかよりも、よっぽど哲学の方が必要になるシーンは多いでしょう。
哲学は人生のどんな場面でも役立ちますから、一生を通してあなたを支えてくれます。
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変化に流されず、本質を見抜く
インターネットが登場して社会の仕組みを丸ごと変えたり、仮想通貨が大ブームになったりと、時代は目まぐるしく変化していきます。
目の前のできごとやニュースをなんとなくながめていると、なんの共通点もなく見えてしまいがちですが、これらを哲学的にとらえることも可能です。
例えば、
「仮想通貨も株式投資も、人間が経済的な利潤を生むための1つの方法にすぎない。それぞれの方法やテクニックを追いかけるよりも、人間が経済的な利潤を生むためにどのような行動をとるものなのか?を分析することがまず重要だ」
というように、冷静に自分が行うべき研究や仕事を見極めることができるというわけですね。
哲学を用いて、変化する時代の中でも本質を見抜き、自分を見失わないようにする。
これが、哲学がもたらす最大の恩恵といえるでしょう。
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哲学を楽しく勉強する方法:ポイントは楽しく学ぶこと!
どのように哲学を身につければいいのでしょうか?
ポイントはズバリ、楽しく勉強することです。
①本を読んで哲学
いきなり、基礎知識ゼロでスタートするのはあまりオススメはできません。
偉人たちがすでに解き明かしている本質を理解してからでも遅くはありませんから、哲学の入門書を読むことから始めてみましょう。
※↓おすすめの哲学入門書。「哲学入門」となっていますが、非常に深い部分まで解説しています。
※↓東洋哲学についてはこちら。こちらも本質的な部分を非常にわかりやすく解説しています。
書籍を読むときは、著者が述べていることに対して、あなたなりに疑問を持ち、意識的にその疑問を言葉にするようにしましょう。
これだけでも十分哲学的思考が身につけられます。
最初は難しい哲学書出なくても問題ありません。
絵本でも童話でも小説でもエッセイでも、自分の好きなものから始めてみてください。
楽しく、熱中するものであれば何でも良いのです。哲学のテーマは無限なのですから。
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②外に出て哲学
本などを読んで考えた後は、外に出て街を観察してみましょう。
「なぜこの店は人がたくさん並んでいるんだろう?」
「ビルって何のためにあるのか?」など、身近なものに対して疑問を持つことが大事です。
何も知らない赤ちゃんのように、純粋に考えてみましょう。
③人と会話して哲学
ある程度自分の価値観や考え方などがわかってきたら、人にいろんな疑問をぶつけてみて、語り合いましょう。
世の中にはいろんな考え方の人がいます。
自分の世界だけでなく、他人の世界もあります。
あらゆる角度から物事をとらえ直すことで、本質を見つけやすくなるはずです。
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まとめ
今回は哲学の意味を踏まえ、必要性や実践方法について解説しました。
本文でも紹介しましたが、重要なのは「哲学を難しく考えず、必要性を理解し、楽しく勉強すること」です。
興味を持った方はぜひ参考にしてみてくださいね。
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