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心理学の話

割れ窓理論の意味とは?ビジネスやディズニーランド・学校教育の例と犯罪心理学

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割れ窓理論とは、ごく簡単にいうと「軽い犯罪でも、それを放置していると、その地域ではどんどん重い犯罪が発生するようになる」という考え方のことをいいます。

例えば、窓の割れている家がたくさんある地域では、空き巣や強盗がどんどん起きるようになるといった具合です。

割れ窓理論は、もともとは犯罪心理学上の理論でしたが、現在では犯罪の防止だけではなく、ビジネスや学校教育でも応用できるものとして注目されています(ディズニーランドの運営でも使われています)

この記事では、割れ窓理論の具体的な内容や実践例について解説しましょう。

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割れ窓理論とは何か?

割れ窓理論

些細と思われる犯罪行為でも、それを見過ごしたままにしておけば、やがてその行為はエスカレートしていき、ついには重大な犯罪を招くものとなる。

このような状態を未然に防ごうというのが割れ窓理論です。

犯罪心理学上の一つの例として、窓ガラスが割られることをモデルとして説明されるので、割れ窓理論と名づけられました。

犯罪が発生するのは窓ガラスが割られた状態を放置しておくことが原因だといわれます。

割られた窓が放置されていると、この建物の窓を気にかけている人はいない、といった心理になって他の窓も割ってしまう人が出てくるというのですね。

言い換えれば、犯罪行為が放置されたままの場所に日常的にいる人々は、法律を守る意識を低下させてしまう可能性が高くなるということです。

そこでたとえ窓が割られたとしても、すぐに修理がされれば、この建物は管理が行き届いているとして、続けて窓を割る人が出てくる可能性は低くなります。

この考え方を犯罪防止やビジネス、教育に応用しようというものです。

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割れ窓理論と犯罪との関係

割れ窓理論

この「割れ窓理論」を犯罪防止に役立て、成果をあげたのが、ニューヨーク市です。

1994年に市長に就任したルドルフ・ジュリアーニは地下鉄の落書きを消すことから始めました。

さらに少しの犯罪行為でも徹底的に取り締まる「不寛容政策」に取り組み、犯罪発生率を劇的に減らすことに成功しました。

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ビジネス分野での割れ窓理論の実践例

割れ窓理論

割れ窓理論のビジネスの現場に応用することで成果をあげたのが、ディズニーランドとアップルです。

①ディズニーランドでの割れ窓理論の実践例

ディズニーランドでは、園内のゴミ掃除、施設の破損修理を徹底して行いました。

その結果、ディズニーランドで働くクルーだけでなく、訪れるゲストのマナーまでが良くなりました。

清潔な環境ときちんと整備された施設を提供し続けることで、クルーの士気も上がり、ゲストのマナーも向上したわけですね。

②アップル社での割れ窓理論の実践例

アップル社の業績が低迷していた時に復帰したスティーブ・ジョブズは次のことを行いました。

彼は、それまで社内に蔓延していた遅刻や仕事時間中にペットと遊ぶなどといった問題行為を徹底的になくしていきました。

その結果、アップル社の体質は改善され業績があがりました。

社内のルーズな環境を仕事に集中するためのものに変えることで成功したわけです。

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割れ窓理論の教育への応用

割れ窓理論を教育に応用する実践も多くの学校教育の現場で行われています。

例えば、自転車置き場の整理や校内でのゴミのポイ捨ての禁止を徹底することで、崩壊していた教育現場を立ち直らせることに成功した事例が報告されています。

学校内が整頓され清潔になることによって生徒や学校職員のモラルも向上し、良い結果に結びついたのです。

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まとめ

割れ窓理論

今回は割れ窓理論について解説しました。

本文で紹介しましたが、割れ窓理論は犯罪防止やビジネス、教育の現場で有効なツールとして利用されています。

興味のある方はぜひ参考にしてみてください。

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