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心理学の話

ヤマアラシのジレンマとは?心理学的な意味を説明!由来はエヴァ?ショーペンハウエル?

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ヤマアラシのジレンマとは、簡単に言うと「他人に近づきたいけど、傷つくのが怖くて近づけない」という心理のことです。

例えば、恋人になりたいが、振られたら友人には戻れないかもしれないから告白しないという状態がヤマアラシのジレンマということになります。

この記事では、ヤマアラシのジレンマの意味や由来を具体例を使って解説しますので、参考にしてみてくださいね。

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ヤマアラシのジレンマの心理学的な意味

ヤマアラシのジレンマ

上でも見ましたが、ヤマアラシのジレンマとは「他人に近づきたいけど、傷つくのが怖くて近づけない」という心理状態のことをいいます。

もう少し詳しくいうと、「他人との距離を近づけたいけど、近づきすぎてお互いに傷つきたくないから近づけない」という感情のことを意味します。

「つながりたい」と「自立したい」という気持ち

人間の心理の背景には、隠れた欲求があることを知っておきましょう。

ヤマアラシのジレンマの心理の背景には、①他人と仲を深めたい、つながりたいという欲求と、②仲を深めると裏切られて傷つく可能性があるから、適度な距離をおきたいという欲求の2つの欲求があります。

ヤマアラシのジレンマの背景にある2つの欲求

  • ①他人と仲を深めたい、つながりたいという欲求
  • ②仲を深めると裏切られて傷つく可能性があるから、適度な距離をおきたいという欲求

人間は、友人、恋人、家族、職場の人、知人など数多くの人と付き合っていく中で色んな人たちとの関係性に悩み苦しみながら生活をする生き物です。

ヤマアラシのジレンマとは、そういった人間の関係性をうまく表現した言葉です。

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ヤマアラシのジレンマの由来

ヤマアラシのジレンマ

ここまで、ヤマアラシのジレンマの意味を説明しました。

以下では、ヤマアラシのジレンマという言葉の由来について説明しましょう。

哲学者ショーペンハウエルの寓話(例え話)

ヤマアラシのジレンマは、ドイツの哲学者ショーペンハウエルの寓話(たとえ話)に由来します。

ショーペンハウエルの寓話(たとえ話)は簡単にまとめると下のようなお話です。

ショーペンハウエルのたとえ話二匹のヤマアラシが、寒い冬の日に体を寄せ合って温めようとしていました。

しかし、二匹とも体のトゲが当たって痛いのでなかなか近づけません。

そのうち、お互いのトゲで傷つかず、体も温めることができるほどほどの距離を見つけることになったのでした。

なお、このショーペンハウエルの寓話をもとに「近づきたいけど近づけない」という状態をヤマアラシのジレンマと名付けたのは、オーストリアの精神分析家のべラックとされています。

これにより、ヤマアラシのジレンマは心理学的な意味を持つようになりました。

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ヤマアラシのジレンマの由来:エヴァで使われた意味

ヤマアラシのジレンマという言葉は、エヴァンゲリオンの会話の中でリツコが使用して気になっていた方も多いでしょう。

エヴァンゲリオンで使われたヤマアラシのジレンマは、主人公のシンジが転校初日に友達に殴られて友人関係で困っていた時にリツコがミサトとの会話で使われました。

リツコはシンジが友達とうまくいっていかず仲良くなれない状況をヤマアラシのジレンマを使って説明しています。

リツコ「確かにシンジ君って、友達を作るのにどうも不向きな性格かもしれないわね。

ヤマアラシのジレンマって知ってる?」

ミサト「ヤマアラシ?あのトゲトゲの?」

リツコ「ヤマアラシの場合、相手に自分の温もりを伝えたいと思っても、身を寄せれば寄せるほど身体中のトゲでお互いを傷つけてしまう。

人間にも同じことが言えるわ。

今のシンジ君も心のどこかでその痛みにおびえて、臆病になっているんでしょうね。」

ミサト「まっ、そのうち気づくわよ。

大人になるってことは近づいたり離れたりを繰り返してお互いがあまり傷つかずにすむ距離を見つけ出すってことに。」

リツコ「そうなるといいわね。」

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ヤマアラシのジレンマの具体例

ヤマアラシのジレンマ

さてここからは、ヤマアラシのジレンマの具体例について説明します。

「ヤマアラシのジレンマってどういう時に使うの?」と気になっていた方は参考にしてみてください。

ヤマアラシのジレンマの具体例① : 恋愛関係編

恋愛関係を表すときもヤマアラシのジレンマを使います。

例えば、なかなか告白できない男子の気持ちです。

告白して気になる女の子と付き合いたいが、振られてしまうと気まずくなり仲の良い今の関係を壊すことになってしまう。

そのため、なかなか告白できないという男子の気持ちを表すときにヤマアラシのジレンマという言葉はぴったりです。

ヤマアラシのジレンマの具体例② : 友人関係編

友人関係のときに使うヤマアラシのジレンマも見てみましょう。

例えば、日本人にはなかなか自分のことを発言できない人が多いでしょう。

この気持ちの背景には、友人ともっと仲良くなるために少しふざけた発言をしたいという欲求がまずあります。

でも、その発言をすることで友人を傷つけて関係を壊してしまい、お互いに傷つくことになるので発言しないことを選ぶ人の気持ちがあるのです。

こうした二律背反の欲求は、ヤマアラシのジレンマの一つの表れと言えるでしょう。

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まとめ

ヤマアラシのジレンマ

今回は、ヤマアラシのジレンマの意味や具体例について解説しました。

おさらいですが、ヤマアラシのジレンマとは「他人との距離を近づけたいけど、近づきすぎてお互いに傷つきたくないから近づけない」という意味です。

「ヤマアラシのジレンマってどういう意味?」と思った方は、本記事で詳しく説明していますのでぜひ参考にしてみてくださいね。

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