「付き合って一年、まだ結ばれていない…」。そんなある日、ウブで大人しい彼女が打ち明けた秘密とは――「私…、アソコが大きすぎて恥ずかしくて…」。一見すると、どこにでもいそうな純愛カップルの、とある夜の話。この漫画は、そんな“恥ずかしがり屋な彼女の深層心理” と、“巨大なクリトリス”という一風変わった性器コンプレックスを丁寧にほぐしていく、心温まりながらも官能に満ちた物語です。
主人公の健矢(けんや)と彼女の詩(うた)は、どこまでも純粋で、お互いを思いやる気持ちに溢れています。だからこそ、長い間踏み込めなかった“あのこと”について、ようやく真剣に話し合う決意をします。そこで飛び出した詩の告白は、彼女の内に秘められていた強いコンプレックスと、それでも恋人と真正面から向き合いたいという切実な想い。この“カミングアウト”をきっかけに、二人の関係は、どこまでも甘く、どこまでも濃厚な“初めて”のステージへと一気に加速するのです。
本作の最大の魅力は、何と言っても「ウブな見た目と、秘められた敏感さ」のギャップにあります。普段は大人しくて控えめな詩が、自分でも気づかなかったほどの激しい感受性を解放していく様は、読む者の胸を高鳴らせずにはいられません。特に「クリ責め」を軸とした描写は、彼女の恥じらいと快楽が織りなす官能の妙味を存分に味わわせてくれます。それは単なるプレイではなく、互いの身体を知り、受け入れ合うための、愛に満ちたコミュニケーションなのです。作者の餅田こゆび氏が描く、ふわふわとした柔らかいタッチの絵柄が、そんな恥ずかしさと疼きが入り混じる独特の空気を、これ以上なく官能的に、そして可愛らしく昇華しています。
「ラブラブ・あまあま」というジャンル通り、ページの隅々まで二人のラブストーリーとしての温かみが感じられ、甘さとエロスが見事に融合しています。38ページというボリュームの中に、関係性の変化、緊張感、そしてとろけそうなほどの一体感が凝縮されているので、読後はきっとほっこりとした満足感に包まれるでしょう。大人しい女性の内面に火がつく瞬間の描写は、ある種の“大人しい・地味”な女性への性的な魅力に惹かれる読者の琴線に、確実に触れるものがあります。
この作品は、ただのエロ漫画ではありません。「愛する人にだけ見せたい、本当の自分」 を曝け出し、それを受け止め、愛おしむことの尊さを教えてくれます。彼女の“大きな秘密”は、決して恥ずべきことではなく、むしろ二人を強く結びつける、特別で愛らしい一部なのだと気づかされるはずです。純愛ストーリーを求めながらも、じんわりと身体の奥底が熱くなるような濃密なエッチシーンを期待するすべての読者に、心からお勧めしたい一冊です。