「補習」という名の、とびきり官能的な授業が、今から始まります――。『底辺のボクがTSったのでせんせいとどすけべセックスをやってみた』は、TS(性転換)というファンタジーを媒介に、立場と欲望が鮮烈に逆転する、スリリングで濃厚な学園エロスを描き切った一作です。
主人公は、かつて「底辺」だった佐倉くん。TSによって新たに得た女性の身体は、常に疼き、渇望に満ちています。その欲望が爆発する契機は、ある放課後、人気のない教室で偶然目撃した「あのシーン」です。生徒思いで真面目、誰もが認める優等生の教師が、佐倉くんの水着姿を思い浮かべながら、一人でもだえているのを。一瞬で支配関係は逆転。弱みを握った佐倉くんは、進級をちらつかせながら、恥じらいに染まる教師へ「補習」を要求します。これは単なる脅迫ではなく、互いの隠された性癖が激突し、溶け合うための口実なのです。
物語の真骨頂は、この「学校」という非日常的な密室で繰り広げられる、背徳感たっぷりの情事にあります。教室、プール、あらゆる場所が欲望の舞台に変貌します。作者のなるちく/たかなしはると氏が得意とする、制服や競泳水着といった“着衣”の絡みは圧巻。衣服の皺、透ける素材、乱れていく端正な身だしなみが、エロスの演出としてこれ以上なく効果的です。教師という権威ある男性が、生徒(かつては男子)の策略と媚態の前に、理性を剥がされ、本能のままに「蹂躙」していく様は、ある種の「メス堕ち」の愉悦さえ感じさせます。
44ページにわたる本篇は、汁液の飛び散る濃厚な描写と、緊張感のある心理描写が両輪となって疾走します。TSものならではの、「慣れない身体の感覚」と「抑えきれない性欲」という二重の葛藤が佐倉くんを突き動かし、その貪欲さがすべてのシーンの原動力となるのです。結果的に、読者は「立場逆転」「権威崩壊」「着衣凌辱」といった多層的な興奮を、作品の隅々まで味わうことができるでしょう。2025年冬のコミックマーケットで発表された本作は、シリーズの最新章として、既に多くのファンを熱狂させています。