「待っててゼータお姉さま、絶対に助けてみせるから───!」
高らかに宣言したその言葉が、皮肉にも彼女自身への呪いとなるとは、まだ知る由もなかった。
『潜入捜査は失敗しました2』 は、勝気で男嫌いのエリート捜査官・ファイが、圧倒的な暴力と欲望の前にそのプライドを木端微塵に砕かれる、濃密な敗北譚だ。前作で消息を絶った姉のような存在、ゼータを救うため、ハニートラップの腕を駆使して豪華客船に潜入する彼女。しかし、その狡猾な罠は、彼女を待ち構えていた「怪物」の前では、無力な子供の悪戯のようにあっけなく退けられてしまう。
「ま、まって…そんなの挿入れられたら死んじゃう…ッ」
初めて味わう理不尽な恐怖。抵抗を封じられ、華奢なツインテールが乱れ、スレンダーな肢体が巨大な男の影に呑み込まれていく。この作品の真骨頂は、その 「絶対にかなわない体格差」 と 「逃げ場のない状況」 が生み出す、張り詰めた緊張感にある。読者は、得意げに男を翻弄する小悪魔が、一転して震え上がる無力な雌へと墜ちていくその瞬間に、思わず息を呑むだろう。
そして物語は、更なる深淵へと落ちていく。序盤では前作のヒロイン・ゼータが尋問という名の凌辱に喘ぎ、後半ではファイ自身が「わからせ」られてゆく。絶望は一人では終わらない。終盤では、ゼータとファイという二人の誇り高き女捜査官が、もはや救済のない地で共に堕ちる姿が描かれる。これは単なる陵辱ものではない。絆が逆説的に屈辱を深め、プライドが破砕される音が聞こえてくるような、心理的な没入感が桁違いの官能劇なのである。
ナマイキな黒髪ツインテが巨根に弄ばれ、嗚咽と謝罪しかできなくなる過程は、敗北美の極致。拘束、辱め、そして中出しというタグが示す通り、その描写は容赦なく、そして徹底的にエロティックだ。大人気同人サークル「煌野一人」の作品群にも通じる、強気なヒロインの魂が折れてゆく緻密な心理描写と、本作の圧倒的な「状況の暴力」が融合した時、読者はきっと、抗いがたい興奮と共に、作品世界の深みに引きずり込まれるに違いない。
姉を想う健気な心が、自身を雌としての快楽に目覚めさせる地獄へと導く。その残酷で官能的なまでのドラマを、44ページに凝縮した本作。敗北と隷従の美学を追求する全てのアダルト漫画愛好家に、心からお勧めしたい一冊だ。