空の巣症候群とは、子供が独立や自立などで家を出て行ったあとに、教育熱心だった親がおちいることが多い心の状態です。
例えば、子供が一人暮らしのために実家を離れるような場合に、この症状がみられることが多いです。
- どうにもこうにも寂しくて仕方がない。
- 食事も喉を通らない。
- 何もやる気がない。
- ひょっとしたらうつかも…。
子供が自宅からいなくなった後、このような状態画見られた場合には、空の巣症候群を疑ってみる必要があるでしょう。
この記事では、空の巣症候群の具体的な症状や、克服方法について具体的に解説します。
誰もが通る子離れの時期に、つらい思いをしている方の参考になれば幸いです。
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空の巣症候群とは何か
空の巣症候群とは、子供が一人立ちした後に母親に現れる一時的な抑うつ状態のことです。
「空虚感」など精神面な不調だけではなく、体にも不調が現れることが少なくありません。
一時的なうつの症状ではありますが、場合によっては悪化することもあるので注意が必要です。
自分は空の巣症候群なのかもしれないと感じた人に、どういう症状が出てくるのか、またなりやすいタイプなどを説明していきましょう。
まずは自分を知ることが大切です。
空の巣症候群の症状:心当たりがある方は注意!
あるメンタルクリニック(精神科・心療内科)が作成しているチェックリストによれば、空の巣症候群は下記のような症状が見られます。
空の巣症候群のチェックリスト(当てはまる方は注意)
- 無気力・無関心
- 自分に価値がないように思える
- 疲れが取れない
- よく眠れない
- 食欲がない
- 動悸・めまいがある
- ほてってきて汗が出る
- しびれ・過呼吸がおこる
心当たりがある方はチェックしてみてください。
空の巣症候群になりやすい人
空の巣症候群になりやすい人の特徴としては、まず子育てが生きがいだったことが挙げられます。
また、家から出ることが少なく、家族以外の人とはあまり関わることがない人も要注意でしょう。。
パートナーである夫とのコミュニケーションが不足している方も発症しやすくなります。
空の巣症候群を克服するには?対策方法を解説!
空の巣症候群がどういうものかについて理解したところで、具体的な克服方法や対策を見ていきましょう。
医者に行くなら何科になるのか?自分でできることはどんなことか?
つらい状態から一歩踏み出すための具体的な方法をご紹介します。
空の巣症候群への対策
空の巣症候群に陥る主な原因は、生きがいがなくなってしまったと感じることです。
子供だけが生きがいだった自分を見つめなおし、自分軸で生きることを考えてみてください。
好きなこと、夢中になれることや、スポーツを始めたりするのもいいですね。
いずれにしろ、ゆっくりと自分の時間を持つことが大切です。
本人が治療のためにできること
子供が巣立っていくことを予想し、あらかじめその後の予定を立てるのも効果的です。
夫婦だけで過ごす毎日の生活や、これからやりたいことの計画を練るのもいいでしょう。
そして、日頃から子供以外の家族や、家族以外の人との関わりを大事にしてください。
治療を受けるなら何科?
空の巣症候群で体調がすぐれないのであれば、早めに婦人科や心療内科などに相談してみましょう。
年齢的に更年期障害と重なることも多いので、話だけでもと気軽に受診してくださいね。
メンタルクリニックなどの名前がついている専門機関でカウンセリングを受けることも検討してみると良いでしょう。
家族も空の巣症候群を理解しよう
空の巣症候群は本人だけではなく、家族の問題でもあることを理解する必要があります。
子供以外の家族、特に、夫とのコミュニケーション不足や不仲が空の巣症候群の原因の一つでもあるからです。
周りの人間が空の巣症候群を理解し、協力することがとても大切になってくるので、そのやり方についてもご紹介していきます。
家族で空の巣症候群を理解する
情緒不安定や言動がいつもと違うなどの症状がみられた場合には、声を掛けたり話しかけたりなどして家族で見守ることが大切です。
そして、母親としての役割が一段落したあとにも、家族においては大事な役割があることを本人に伝えていきます。
パートナーが出来ることとは
女性が空の巣症候群を発症する40~50代は、パートナーである夫が仕事で忙しい時期とも重なります。
つまり、すれ違いや会話不足でコミュニケーションが十分とれないことが多く、子育てに没頭している妻との心理的な距離も生じています。
夫は妻の気持ちを理解し、寄り添う姿勢を見せることが大事でしょう。
二人の時間を大切にして、ゆっくり話を聞いたり、何気ないことにもありがとうと感謝の言葉を口にして伝えてくださいね。
まとめ
今回は空の巣症候群の原因や対処法について解説しました。
空の巣症候群になった人は、これまで子育てを頑張ってきた証でもあるとも言えます。
自分を前向き考えるいい機会になったと言えるよう、ぜひこちらの記事を参考にしてみてくださいね。