いま、禅寺(ぜんでら)での修行がひそかなブームとなっていることをご存知でしょうか。
禅寺の中でも、特に「永平寺の修行」は非常に厳しい厳しい修業が行われることが知られており、ストイックなビジネスマン~引きこもりに悩む青少年のお父さん・お母さんからも注目されているのです。
豊かになった社会だからこそ、世の中から少しの間離れてみたい。
マンションとオフィスとの間を行き来するだけの殺風景な日常から離れて自分を見つめてみたい…。
このように感じている人にとって、自分の内面をよく見つめ直すために、日常の空間から切り離された場所に隔離(かくり)されてみるのはとてもよいきっかけになることでしょう。
とはいえ、お寺で修行するとなると「なんだか厳しそうで本当に自分が参加してもいいのか不安…」と感じている方もいらっしゃるかもしれません。
ここでは、禅寺での修行に全く知識がない方向けに、永平寺の修行内容(規則や食事・料金その他についても)について具体的にご紹介していきます。
ぜひ参考にしてみてくださいね。
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永平寺の修行は厳しい?実際の規則や内容を紹介!
永平寺の修行では、薬石(夕食)や夜坐(坐禅)、開枕(消灯)などの時間が分刻みに細く定められています。
しかも修行中は携帯やカメラは全く使えません。
以下では一般の人の修行体験の具体的な内容について解説いたします。
永平寺の修業期間について
一般の方向けの修行体験期間は、1泊2日と3泊4日の2パターンがあります。
1泊2日に関しては随時希望者を受け付けていますが、3泊4日に関しては月に一回程度とスケジュールが決められていますので、早めに予約をしておく必要があります。
泊まりは無理だけれど、坐禅体験だけとりあえず試してみたいという人のための「坐禅体験」(午前2回、午後3回)もあります。
また、短期ではなく本格的に修行をしたい人に関しては1年~3年かけての本格的な修行の場が与えられます。
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修行に料金はかかるの?お坊さんになったら給料は出る?
坐禅体験に関しては一回500円(支納金)で参加することができます。
予約は必要ありませんが、行事などが入るとお休みになるのであらかじめ確認しておくといいですね。
短期修行ではなくて1年以上の本格的な修行をする場合には特に料金はかかりません。
雲水(修行僧)になるのは基本的に曹洞宗の寺院の後継ぎです。
修行中は衣食住に関してはお金を払う必要はありませんが、他の宗派では入門の際にそれ相当の金額を老師に払うこともあるようです。
女性はやっぱりすっぴんですか?
参禅修行参加者が集まったところで食事作法などに関する説明を受けますが、その時に携帯とカメラはもちろん 腕時計や化粧用品も預けなければなりません。
女性も修行はできますが、その期間は当然ながらノーメイクを覚悟しておきましょう。
食事内容はどんなもの?
永平寺の食事は1日3回、小食(しょうじきー朝食)、中食(ちゅうじきー昼食)、薬石(しょうじきー夕食)から成っています。
内容は小食がお粥とごま塩・漬物、中食が麦飯・味噌汁・漬物・おかず一品、そして薬石が麦飯・味噌汁・漬物・おかず二品です。
慣れない人はかなりお腹がすきますよ!
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永平寺で修行を受けるには?
修行をしたい!と思いたったら、大本山永平寺布教係に直接電話をして申し込みます。
申し込みが受け付けられると申し込み用紙がFAXから郵送で送られてきます。
これに必要事項を記入して返送すれば申し込み完了です。
子供がいる場合は?女性もOK?
参篭(さんろう)の修行であれば子ども連れでも参加できます。
永平寺の短期修行には「参籠(さんろう)」と「参禅(さんぜん)」という2種類のタイプがあります。
参籠では修行道場で一夜を過ごし、その雰囲気にどっぷりと漬かることができますよ。
参籠に関しては子供と参加できるため、女性の参加者が多いのが特徴です。
坐禅ざんまいの参禅の方は1泊2日が10,000円、3泊4日なら20,000円ですから高くはありませんが、こちらは子供は参加できません。
参篭の体験は1泊2日で5000円(小学生)から
参籠は1泊2日で、参加料金は中学生以上が8,000円、小学生が5,000円となっています。
ちなみに幼児で食事を持参する場合には料金はかかりません。
お母さんが小学生の子供と禅寺修行なんて、ちょっとかっこいいですね。
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まとめ
今回は、永平寺の修行に興味のある人のために、修行の内容について簡単に説明しました。
一般人でも修行に参加できるお寺は日本全国にいくつもありますが、その中でも特に人気なのが永平寺の修行です(スティーブ・ジョブズも憧れていたそうです)
厳しいことで有名な永平寺ですが、子供と一緒に道場の雰囲気を味わえるなど、開かれた部分もあるところがいいですね。
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