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歴史の話

四大文明とは?共通点は川の近く?特徴や覚え方を簡単にわかりやすく解説!

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四大文明とは、黄河文明・メソポタミア文明・エジプト文明・インダス文明のことです。

この記事では、四大文明の共通点や特徴、覚え方を簡単に分かりやすく紹介しますので、ぜひ参考にしてみてくださいね。

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四大文明とは?くわしく説明!

四大文明

冒頭でも少し説明しましたが、四大文明とは、黄河文明・メソポタミア文明・エジプト文明・インダス文明の4つのことを意味します。

これらの文明はいずれも「川の近く」で始まったことに特徴があり、それぞれの文明の位置を一覧にすると以下のようになります。

四大文明の位置

  • 黄河文明:中国の黄河周辺
  • メソポタミア文明:イラクのティグリス川・ユーフラテス川周辺
  • エジプト文明:エジプトのナイル川周辺
  • インダス文明:インドのインダス川周辺

歴史上、世界で最初に生まれた文明はこの4つであり、それ以降の文明はその特徴などを受け継いでいるという考え方から、「四大文明」といわれるようになりました。

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川の近くに文明が生まれる理由:灌漑技術とは?

四大文明の共通点としては、いずれも川の近くで生じた文明であることがあげられるでしょう。

川の近くに文明が生じる理由としては、「灌漑技術(かんがいぎじゅつ)」が大きくかかわっています。

灌漑技術とは、ごく簡単にいうと、川の近くから遠くの乾いた土地に水を運ぶための技術のことです。

この灌漑技術が発明されると、大規模な工事をして農地を広げていくことが可能になるのですが、そのことが文明の発生に大きな影響を及ぼしているのです。

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計画的に農業を行うために、指導者や文字が生まれた

四大文明

まず、灌漑技術を使って大規模な工事を行うためには、指導者のもとに組織を作って工事を計画的に進めていくということが必要になります。

大きなことを成し遂げるためには、みんなを指示するリーダーと組織が必要になるというわけですね。

さらに、計画的に工事を進めるためには文字の発明も必要です。

今日はこれだけの工事が進んだ、明日はこれだけ、その次は…と計画を立てるためには、文字を使わないとうまくいかないというわけです。

>>四大文明それぞれの文字についてはこちら

指導者の下に集まって計画的に役割分担で作業をして、さらに農業生産高が増えて…と続けていくことによって、しだいに大きな文明が生じるようになったと考えられるのです。

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エジプト文明はちょっと例外的ケース

ただし、エジプト文明は少し例外的なケースです。

エジプト文明はナイル川の近くに生じた文明なのですが、このナイル川は毎年定期的にあふれて大洪水を起こすという性質を持っていました。

毎年大洪水が起きるということは、定期的に川の近くから遠くの土地まで川の水や養分を勝手に運んでくれることになりますから、灌漑技術などを使わなくても農地を広げていくことが可能だったのです。

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エジプト文明では「大洪水を予測できる人」をリーダーにした

それではなぜ、ナイル川の近くに文明が生じたのか?ですが、これは「ナイル川が大洪水を起こす時期」を、星の動きなどから予測できる人が現れたからと言われています。

いつ川が大洪水を起こすかは非常に重要な問題ですから、もしその予測ができる人がいたら、みんなその人の言うことに注目しますよね。

このような形で、エジプトではナイル川の大洪水の時期を予想できる人が「神に代わる人(ファラオ)」と呼ばれるようになり、ファラオのもとに文明が生まれるようになっていったのです。

ナイル川の大洪水の時期を正確に予想できるようにするため、エジプト文明では天文学がどんどん発達していったことも知られていますね。

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四大文明のそれぞれの特徴

以下では、四大文明それぞれが持つ特徴について紹介しましょう。

四大文明はその後に生まれた様々な文明のもとになった文明ですから、現在の周辺地域にも特徴が色濃く残っています。

①黄河文明の特徴:「中国5000年の歴史」の出発点

四大文明

黄河文明は、現在の中国の黄河流域で栄えた古代文明です。

紀元前4800年ごろに生まれ、新石器時代後期の仰韶文化・竜山文化を経て、中国最古の王朝とされる殷や周の青銅器文化に発展していきました。

特徴としては、以下のようなものがあります。

黄河文明の特徴

  • 漢字の原型である甲骨文字の使用
  • 殷では占いや神をまつるために青銅器の使用
  • 黄河の豊かな水のおかげで畑作が発達

黄河文明以外にも似たような時期に長江文明などが栄えていたことが発見されているため、現在では「中国文明」や「黄河・長江流域の文明」といわれることが多いです。

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②メソポタミア文明の特徴:聖書の原型が生まれた場所?

四大文明

メソポタミア文明は、現在のイラクのチグリス・ユーフラテス川付近で発展した古代文明です。

紀元前3500年ごろに生まれ、シュメール人が中心となってバビロニアという王国が栄えました。

特徴としては、以下のようなものがあります。

メソポタミア文明の特徴

  • アシで作られたペンで粘土板に文字を刻んだ楔形文字の使用
  • 月の満ち欠けを基準にした太陰暦
  • 60進法の発達
  • 聖書の原型が生まれた (洪水伝説は『ノアの箱舟』の原型など)
  • 「シュメール法典」の集大成である「ハンムラビ法典」の作成
  • ジックラトを代表する神殿
  • ウル・ウルクなどの都市遺跡

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エジプト文明の特徴:エジプトはナイルのたまもの

四大文明

エジプト文明は、現在のエジプトのナイル川付近で発展した古代文明です。

紀元前3000年ごろに生まれ、さまざまな王朝が交代しながら、紀元後4世紀ごろまで栄えました。

特徴としては、以下のようなものがあります。

エジプト文明の特徴

  • 絵文字に近いヒエログリフ (神聖文字) の使用
  • ナイル川を中心に農業が発達
  • 王 (ファラオ) による専制的な政治
  • ファラオの墓であるピラミッドの建設
  • 紙の元となったパピルスの使用
  • 太陽暦の使用
  • 太陽神ラーを中心とする多神教
  • 霊魂の不滅と死後の世界を信じたため、ミイラと「死者の書」を作成

ギリシャの歴史家・ヘロドトスは、ナイル川が文明を作ったという意味で「エジプトはナイルのたまもの」という言葉を残しています。

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インダス文明の特徴:滅亡の原因が分かっていない謎多き文明

四大文明

インダス文明は、現在のインド (大半はパキスタン) のインダス川付近で発展した古代文明です。

紀元前2500年ごろに生まれ、ドラヴィダ人によって栄えました。

特徴としては、以下のようなものがあります。

インダス文明の特徴

  • 印章などに刻まれたインダス文字の使用 (現在も未解読)
  • 青銅器や彩文土器の使用
  • 都市計画に優れており、下水道や浴場などの施設が整備されていた (モエンジョ=ダーロが代表的)
  • インダス川を利用した灌漑農業

インダス文明は、紀元前1800年ごろから衰退し始めました。

原因は分かっていませんが、気候変動による砂漠化やインダス川の氾濫などが理由だと考えられています。

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四大文明の共通点は?

四大文明

上でも少し説明しましたが、以下では四大文明の共通点についてさらにくわしく見ておきましょう。

共通点①:「川」からはじまる

黄河文明は黄河、メソポタミア文明はチグリス・ユーフラテス川、エジプト文明はナイル川、インダス文明はインダス川、どの文明も川を中心に栄えています。

飲料水や生活用水として水は必須なため、川の近くでは文明が起こりやすかったのです。

また、上でも見たように農業の発展に従ってリーダーや組織、文字が必要になったことも川の近くに文明が生じる理由といえます。

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共通点②:文字を持っている

黄河文明は甲骨文字、メソポタミア文明はくさび形文字、エジプト文明はヒエログリフ (神聖文字) 、インダス文明はインダス文字が使用されました。

四大文明が生み出した文字

  • 黄河文明:甲骨文字
  • メソポタミア文明:くさび形文字
  • エジプト文明:ヒエログリフ
  • インダス文明:インダス文字

川の氾濫を予測するため、暦や六十進法が生まれ、それを記録しておくため、「文字」という記録媒体が生まれたのではないでしょうか。

共通点③:農耕に適した豊かな大地

川の付近の土は養分を含み、作物を育てるのに適していました。

メソポタミア文明では、農耕・牧畜がしやすかった地域のことを「肥沃な三日月地帯」と呼んでいます。

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四大文明の年代を語呂あわせで簡単に覚えよう!

四大文明

覚えにくい年代ですが、語呂合わせだと簡単に覚えることが出来ちゃいます!

こちらでは、それぞれの文明が誕生した年代や、文明に関連した事柄の年代の語呂合わせを紹介します。

難しく考えず、楽しく覚えましょう!

黄河文明:「4杯いただく黄河文明」

紀元前4800年ごろ、メソポタミア文明が生まれました。

「4杯」と「48 (00)」がかかっています。

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メソポタミア文明の語呂合わせ

メソポタミアの語呂合わせには3つほどバリエーションがあります。

①「シュメール人 みごとな神殿 メソポタミア」

紀元前3500年ごろ、メソポタミア文明が生まれました。

「みご」と「35 (00)」がかかっています。

②「ハンムラビ1ハン」

紀元前1800年ごろ、バビロン第1王朝のハンムラビ王がメソポタミアを統一しました。

「1ハン」と「18 (00)」がかかっています。

③「目には目を いやなら従え ハンムラビ王」

②と同じ年代の別の覚え方です。

「いや」と「18 (00)」がかかっています。

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エジプト文明の語呂合わせ

エジプト文明の語呂合わせは2つあります。

①「さんぜんと 輝くクフの ピラミッド」

紀元前3000年ごろ、古代エジプト王国ができました。

「さんぜん」と「3000」がかかっています。

②「エジプト統一座の王 (おお)」

①と同じ年代の別の覚え方です。

「座の王」と「3000」がかかっています。

「座」=3、の=0、お=0です。

インダス文明:「インダス・エーゲ文明は双子」

紀元前2500年ごろ、インダス文明が生まれました。

トロイア遺跡が特徴的なエーゲ文明も同時期に誕生したため、「双子」=「25 (00)」と考えるとふたつ同時に覚えられます。

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まとめ

今回は、四大文明について解説しました。

本文で紹介しましたが、文明と川のつながりは重要ですよ。

四大文明について興味がある方は、ぜひ参考にしてみてくださいね!

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