- 海外旅行でインドネシアに行く予定。現地の宗教タブーや絶対に守らないといけないルールを知っておきたい!
- インドネシアの食べ物やお祈りのルールで知っておいた方が良いのはどんなこと?
- 女性がインドネシアを旅行するときに守らないといけない宗教ルールは?露出が多いとダメ?
海外旅行に行く際に、その土地のしきたりがわからないと不安になりますよね。
インドネシアは基本的にはイスラム教の国ですから、日本人とは大きく価値観が違っています。
私もこれまでインドネシアには何度か旅行していますが、最初のうちはルールがわからずに失礼なことをしてしまった…なんてこともありました(もっとちゃんと調べたから行くべきだった)
もっともインドネシアの人たちはとってもフレンドリーで日本人のことも好きですから、「知らないのも仕方ないよ!」と許してくれるのですが、だからこそ申し訳ない気持ちになるんですよね…。
現地の宗教について学ぶことは、その土地の人たちが「何を大切にしているか」を学ぶことにつながります。
これは単純に旅行のためだけではなく、あなた自身の新たな気付きのきっかけにもなりますよ。
この記事ではインドネシアの宗教ルールやタブーについて紹介しますので、参考にしてみてくださいね。
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インドネシアの宗教
【インドネシアの宗教ルール(基本編)】
- インドネシアには「無宗教の人」はいない
- 誰もがなんらかの宗教を信じないといけないけど、どの宗教を選ぶかは自由
インドネシアでは国家原則「パンチャシラ」による決まりで、「生まれたときから何か宗教を信仰しなければいけない」というルールがあります。
それと同時に「どの宗教を信仰してもいい」という平等な権利も認められているのです。
だから無宗教の人もいなければ国が定める宗教もなく、多様な宗教が信仰されているのです。
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インドネシアの宗教分布割合:87%がイスラム教
外務省のインドネシア基礎データによると、平成30年3月30日の時点でインドネシアの宗教の割合は以下のようになっています。
【インドネシアの宗教分布割合】
- イスラム教…87.21%
- プロテスタント系キリスト教…6.96%
- カトリック系キリスト教…2.91%
- ヒンドゥー教…1.69%
- 仏教…0.72%
- 儒教…0.05%
ご覧の通りイスラム教が87%と大半を占めます。
「ということは、どこへ行ってもほぼイスラム教なの?」と思われるかもしれませんが、実はそうではありません。
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地域ごとに「もっとも盛んな宗教」はぜんぜん違う
例えばヒンドゥー教は国で見れば1.6%しか信仰されていませんが、バリ島に住む人の90%以上はヒンドゥー教を信仰しています。
他にもニューギニア島の西部ではプロテスタント系キリスト教、スラウェシ島北部ではカトリック系キリスト教だったりと地域ごとに盛んな宗教が違うのです。
ということは、おもむく場所によっても文化が全く違うということ。
この点は旅行者も気に留めておいた方が良さそうですね。
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インドネシアの宗教の歴史
イスラム教徒が大半を占めるインドネシアですが、イスラム教が伝わったとされるのは13世紀後半のことなのです。
それまでは古代インドからやって来たヒンドゥー教、仏教が主流とされていました。
そこに13世紀後半に香辛料を求めてやって来たインド人、アラブ人の商人によってイスラム教の布教が行われ、広まっていく中でヒンドゥー教や仏教が衰退していったとされています。
インドネシアではもっとも歴史のある宗教はヒンドゥー教や仏教で、現在もっとも勢力が大きいのがイスラム教というわけです。
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ヨーロッパからはキリスト教が伝来
さらに15世紀になると、大航海時代を迎えていたヨーロッパからポルトガルが香辛料を求めて勢力を伸ばして来ました。
この際に布教されたのがカトリック系キリスト教。
プロテスタント系キリスト教の布教はさらにこの後のこと。
オランダがインドネシアを植民地にしていたことから、広まったとされています。
このようにして様々な国が新しい資源を求めてやってくることで、インドネシアは多宗教国家になっていったのです。
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インドネシアでの食べ物のルール:豚肉とアルコールは基本NG!
イスラム教では豚肉を食べる行為が汚らわしいとされ、禁止されています。
単に豚肉を食べないというだけでなく、豚肉を食べる人を見ることにすら不快感を覚える人もいるほど。
またアルコールの摂取も禁止されています。
これも非常に厳格なもので、摂取に限らずアルコール消毒すらダメなんです。
生まれた頃から宗教で決まっているので、これらは現地の人にとっては当たり前のこと。
イスラム教徒の前で豚肉やアルコールを口にすることは、マナー違反に当たります。
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ただし、バリ島など豚肉を好んで食べる地域も
ただし、同じインドネシアでもヒンドゥー教の人たちは豚肉を好んで食べます。
バリ島では豚の丸焼きが代表的な料理に挙げられるほど。
その代わりにヒンドゥー教では牛を食べることが禁止されています。
しかしこれはイスラム教の豚とは違い、牛が神聖な生き物だという理由から。
宗教によって驚くほど価値観が違うことがわかりますね。
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インドネシアでのお祈りのルール
↓イスラム教には次のように「一日五回」のお祈りをする決まりがあります。
【イスラム教は1日5回のお祈りがある】
- 早朝:4:30
- 正午:12:00
- 午後:15:00
- 夕方:18:00
- 夜 :19:00
そのため、現地の人と接する場合、この時間帯を念頭に置いておかなければいけません。
またイスラムの祝日である金曜日には成人男性はモスクへお祈りをしにいくという決まりも。
日本人の私たちにとっては馴染みのない習慣であっても、お祈りというのは宗教を重んじるインドネシアの人たちにとって何より大切なことです。
現地におもむく限りは、尊重する気持ちを持って向き合わなければいけません。
また断食期間であるラマダーンには、イスラム教の人がものを食べられないということにも気を遣って行動しましょう。
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インドネシアを女性が旅行する際の注意点
イスラム教では女性が身内以外の人間に肌を見せることを良しとしません。
例え旅行者であっても、女性があまり露出の多い服装をしているのは関心されないでしょう。
スカートではなくジーンズ、タンクトップではなく袖のついたシャツなど、なるべく肌を露出させない服装が無難です。
日本人女性はインドネシアではモテるので、危ない目に合わないためにも服装には気を付けてください。
またインドネシアは治安の良い国だとは言っても、日本と海外を同じ感覚で歩いてはいけません。
スリやひったくりなどに気を付け、人混みや乗り物の中では持ち物を身体の前に構えるなど細心の注意を払って行動しましょう。
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まとめ
今回はインドネシアの宗教について、その歴史や決まり事などを紹介してきました。
特に重要なのは、インドネシアでもっとも人口の多いイスラム教の決まり事についてです。
↓最低でもこれらは理解しておきましょう。
【イスラム教の最低限のルール】
- 豚肉やアルコールを食べないということ
- 一日五回のお祈りがすごく大切なことだということ
- 女性は露出の多い服装を避けること
現地におもむく際には、これらに注意して行動すると良いでしょう。
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