「純愛のその後!末永くお幸せに!」。前作『ふつつかオナホ』で衝撃的な関係を築いた許嫁・柊さつきと主人公・正一の「その後」を描いた本作は、待望の読者からこうした温かい祝福の声で迎えられました。超人気作家・エノキドォ先生が贈る、この濃密な後日談は、単なるセックスシーンの続編ではありません。それは、歪んだ主従関係の中に芽生えた、確かな“恋愛”の物語です。
物語は、一見穏やかな日常から始まります。最近、さつきに勉強を教わっているという正一。クールで従順、巨乳の黒髪美少女であるさつきは、相変わらず「オナホ」としての役割を淡々とこなすようです。しかし、彼女の口から零れた一言が、全てのバランスを変えます。「夫婦になった時の勉強も…しておきましょうか♪」。これは、ただの誘い以上の、さつきなりの一歩です。箱入り娘で感情表現に乏しかった彼女が、自ら未来を口にしたその瞬間、関係は静かに、しかし確実に変容を始めます。
「最初はさつきちゃんがリードしていたんですけれども、行為の過程で正一くんが逆転」――読者の指摘通り、この作品の真髄は、体位や主導権だけではない“心理的な逆転”にあります。さつきのほのかな積極性に動揺し、「くっそエロいけど、こいつに上から来られるのは屈屈!!」と叫ぶ正一の内面。彼の「お前は俺のオナホに過ぎないんだよ」という言葉は、もはや絶対的な支配の宣言ではなく、自身の劣等感や湧き上がる想いに対する必死の抵抗のように響きます。セックスは、互いの感情を探り、確かめ合うための、唯一無二のコミュニケーション手段へと昇華するのです。
「純愛100%」。レビュアーが断言するこの言葉こそが、本作最大の魅力であり、驚きです。支配と服従、屈辱と快楽の檻の中で、二人はぎこちなく、それでいて貪欲に“恋人”としての形を模索していきます。エノキドォ先生の描く「淫香沸き立つ没頭SEX」は、官能的な肢体の絡み合い以上に、心の距離が縮まり、溶け合う瞬間を炙り出します。ダウナー(無気力)に見えた許嫁の内に潜む純情と、冴えない凡庸な青年の内に眠る男らしさが激突し、絡み合い、最後には確かな温もりを生み出す――。そんな「お幸せに」と呟かずにはいられない、心揺さぶる官能純愛劇の完結編です。