幼なじみであり恋人であるトモ君との、せつなくも淫らな“最後のデート”が今、幕を開ける――。
表向きは夏祭りへ向かうごく普通のカップル。しかし浴衣に包まれたこのはちゃんの体には、恋人にも知られぬ秘密の装置が仕組まれていました。それは調教の最終日を飾るにふさわしい、巧妙な「焦らし」の道具。祭りの喧騒の中、囁くように肌を震わせる振動は、公衆の面前であるという緊張感を十倍にも百倍にも増幅させ、彼女の理性を少しずつ、確実に溶かしていきます。
灯色の研究室、灯問先生が描き出すのは、どこまでも濃密で、どこまでも背徳的な「快楽堕ち」の軌跡。40ページの中に、調教を受ける女性の内面の変化が、繊細な心理描写と官能的な画面構成で克明に記録されています。浴衣の帯が締め付け、かんざしが揺れるたびに、彼女の中の「普通の彼女」と「調教に溺れる彼女」がせめぎ合う。その微妙な均衡が崩れ、快楽の渦へと吸い込まれていく瞬間を、読者はまるでその場に立ち会うかのように体感できるでしょう。
本作の真骨頂は、何と言っても「公開状態」と「隠された秘密」のコントラストが生み出す、たまらないスリルと興奮です。周囲には笑顔で手を繋ぐ恋人同士。その一方で、浴衣の下では卑猥な玩具がずっと作動し続け、彼女だけが知る秘密の快楽に溺れさせられる――。この「二重生活」の緊張感こそが、作品に独特のエロティシズムを吹き込みます。祭りの提灯の灯りが照らすのは、華やかな夜景だけでなく、彼女の蕩けていく表情の、一瞬一瞬なのです。
そして、全てはこの「最終日」のために用意されていたのだと気付かされるクライマックス。長い期間をかけて育てられ、研ぎ澄まされてきた感覚は、遂に解放の時を迎えます。前編からの流れを受けた本作は、シリーズの集大成として、飼いならされた身体が解放される圧倒的なカタルシスを描き出します。中出しや3Pといった刺激的な要素も、単なる演出ではなく、彼女の堕ちた先の「楽園」を象徴するものとして深く組み込まれているのです。
「落ち葉日記」シリーズは、コミックマーケット107でも注目を集めた、確かな筆致で定評のある作品群。その最新章である本作は、SMと快楽堕ち、そして幼なじみという親近感のある関係性の中に潜む、深くダークな悦楽を追求する全ての読者に、強くお勧めします。貞操帯という枷と、祭りという解放感。その狭間で大きく軋む、ひとりの女の子の決定的な“落下”を、あなたの目で確かめてください。