「サウナ」で整う(ととのう)とはどういう状態?医学的な仕組みと正しい入り方

近年、サウナブームが再燃し、「サウナでととのう」という言葉を耳にする機会が増えました。
「ととのう」とは、一体どのような状態なのでしょうか?単なるリラックスとは違う、この独特の感覚は、私たちの心と体にどのような影響を与えているのでしょうか。
この記事では、サウナ愛好家が口にする「ととのう」状態の医学的な仕組みを解き明かし、初心者でも安全に、そして効果的に「ととのう」ための正しいサウナの入り方を解説します。

「ととのう」とは?医学的に見たその正体

サウナ、水風呂、外気浴の3つのステップを経て訪れる「ととのう」状態は、医学的には「自律神経の共存状態」と説明されます。
私たちの体には、意識とは無関係に内臓や血管の働きを調整する自律神経があり、主に以下の2つに分けられます。
1.交感神経: 活動時や興奮時に優位になる(アクセル)
2.副交感神経: リラックス時や休息時に優位になる(ブレーキ)
「ととのう」状態は、この交感神経が優位な状態(興奮)と、副交感神経が優位な状態(リラックス)が、一時的に共存している状態だと考えられています。

脳内物質の分泌

この自律神経の急激な切り替えは、脳内で様々な物質を分泌させます。
アドレナリン・ノルアドレナリン: サウナや水風呂による急激な温度変化で分泌され、興奮状態をもたらします。
エンドルフィン: 脳内麻薬とも呼ばれ、多幸感や鎮痛効果をもたらします。
セロトニン: 精神を安定させ、幸福感をもたらします。
これらの物質が絶妙なバランスで分泌されることで、「究極のスッキリ感とリラックス感が同居した、一過性のトランス状態」、すなわち「ととのう」状態が生まれるのです。

「ととのう」ためのサウナの黄金ルーティン

初心者でも安全に「ととのう」ためには、以下の「サウナ→水風呂→外気浴」の黄金ルーティンを守ることが重要です。
ステップ
目的
目安時間
ポイント
1. サウナ
体を温め、交感神経を優位にする
8分〜12分
無理をしない。心拍数が安静時の2倍程度になったら出る。
2. 水風呂
体を冷やし、副交感神経を優位にする
30秒〜1分
心臓から遠い手足からゆっくり入る。冷たさに慣れたら全身を沈める。
3. 外気浴
自律神経を整え、「ととのう」状態へ
5分〜10分
椅子に座り、全身の力を抜いてリラックス。目を閉じ、呼吸に集中する。
このルーティンを3セット繰り返すのが一般的です。

初心者が特に注意すべきポイント

1.水分補給: サウナに入る前と、各セットの間に、必ず水分(水やスポーツドリンク)を補給しましょう。
2.体を拭く: サウナ室に入る前、水風呂に入る前は、必ず体の水滴をタオルで拭き取りましょう。これはマナーであると同時に、水風呂での体への負担を軽減します。
3.無理をしない: 体調が優れないとき、飲酒後は絶対にサウナに入らないでください。また、サウナ室や水風呂での時間は、あくまで目安です。少しでも苦しいと感じたら、すぐに退出しましょう。

サウナがもたらす医学的な効果

「ととのう」という感覚的な効果だけでなく、サウナには医学的にも多くのメリットが期待されています。

1. 脳疲労の回復

サウナの高温環境は、脳の活動を一時的に抑制し、「脳の休息」をもたらします。これにより、日々の情報処理で疲弊した脳がリセットされ、集中力や認知機能の向上につながるとされています。

2. 血行促進と疲労回復

サウナで血管が拡張し、水風呂で収縮するという運動を繰り返すことで、血行が促進されます。これにより、全身に酸素や栄養が行き渡りやすくなり、疲労物質の排出が促されます。

3. 睡眠の質の向上

サウナで深部体温を一時的に上げると、その後の体温の低下がスムーズになり、副交感神経への切り替えが円滑になります。これにより、寝つきが良くなり、睡眠の質が向上する効果が期待できます。

まとめ

サウナで「ととのう」状態とは、交感神経と副交感神経が共存する、一過性のトランス状態であり、脳内物質の変化によってもたらされる究極のリラックスと爽快感です。
この状態は、ストレス軽減、集中力向上、睡眠の質の向上など、現代人に嬉しい多くの医学的な効果をもたらします。
「サウナ→水風呂→外気浴」の黄金ルーティンを守り、水分補給と無理をしないことを心がければ、初心者でも安全に「ととのう」体験をすることができます。
ぜひ、この記事を参考に、サウナの奥深い世界に足を踏み入れ、「ととのう」感覚を体験してみてはいかがでしょうか。きっと、あなたの日常に新しい活力が生まれるはずです。

Copyright© 田楽ブログ , 2026 All Rights Reserved.