過干渉という言葉を聞いたことはありますか?
過干渉とは、ごく簡単に言えば、親が必要以上に子供のことに口出しをすることです。
自分は子供に対して過干渉かもしれないと思った親や、親との関係が重くて苦しいと感じている子供の立場の方もいるでしょう。
この記事では、過干渉の親の特徴をチェックリストで紹介するとともに、過干渉であることをやめたいときにはどうしたらよいか?について具体的に解説します。
過干渉と過保護との違いなどについてもご紹介していきますので、参考にしてみてください。
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過干渉とは何か?
過干渉とは、親が子供の意思を尊重せず、自分の思う通りにコントロールしようとすることです。
親が子供のことに口出しするのは当たり前じゃないの?と思う方もいるかもしれませんが、過干渉では、子供の意向は無視され、親の望んでいることを強要しています。
次の項目では、親のどのような行動が過干渉にあたってしまうのか?を判断するためのチェックリストを紹介しましょう。
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過干渉な親の特徴とは?チェックリストで見てみよう
- ①子供がしようとすることを先回りしてやっていないか?
- ②子成長の段階の途中で供のやりたいことを無視していないか?
- ③子供の友達を選んでいないか?
- ④何をしていたのか、どこへ行っていたのかなどしつこく聞いていないか?
- ⑤進学先や塾などを親が勝手に決めていないか?
- ⑥子供の持ち物や携帯などをチェックしていないか?
- ⑦何かにつけて「あなたのため」と言っていないか?
以下、それぞれについて解説していきます。
①子供がしようとすることを先回りしてやっていないか?
例えば成長過程の一つに、靴を履きたい、服を着たいなど、子供が自分でやりたいと意思を見せることがあります。
同じように、学校の準備を親がしたり、忘れ物がないか確認したりすれば、子供の上達や成長の機会を奪っていることになります。
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②子供のやりたいことを無視していないか?
子供がかけっこで遊びたいと言っているのに、それは無視して、勉強になるから本を読みなさいというのは、親がやらせたいことを強要していているのではありませんか?
子供には子供の意思があり、自分の行動を選択出来るのです。
③子供の友達を選んでいないか?
(あの子のお母さんとは気が合わないから)あの子と遊んではいけないと言っていませんか?
友達関係は、どの子と遊ぶか選ぶことから始まって、自然に子供が決めていくことです。
親が自分の好き嫌いや、偏った価値観で口を出すのは避けたいですね。
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④何をしていたのか、どこへ行っていたのかなどしつこく聞いていないか?
自分の分かる範囲内に子供を置いておきたいと思っていませんか?
子供の行動をすべて把握したがる親では、子供は息がつまります。
⑤進学先や塾などを親が勝手に決めていないか?
高校・大学や塾などを選ぶ時、親の判断だけで勝手に決めてしまうことがあります。
親の希望と子供の希望が一致すればいいのですが、親の理想に近づけようとして押し付けるのであれば、子供の可能性を狭めてしまうことになります。
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⑥子供の持ち物や携帯などをチェックしていないか?
子供がいない時に、机の中や手紙などを見るのは、悪いことが起きていないかと心配のあまりやってしまうことかもしれません。
勝手に何でも見られると、子供は親に対して不信感を持ってしまいます。
携帯は持たせる年齢が低ければ、子供との間でチェックについてのルールを決めましょう。
⑦何かにつけて「あなたのため」と言っていないか?
この「あなたのため」というのは、子供のためではなくて親が満足するためではありませんか?
「あなたのため」と言って、子供に罪悪感を感じさせることで、無意識に子供をコントロールしようとしている状態です。
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過干渉が与える悪影響:子供はどうなる?
過干渉が子供に与える影響は、どんなものがあるのでしょうか?
人間は自分で考え行動しないと生きている実感が得られません。
過干渉によって自分で考え行動する機会を奪われた子供は、自覚はなくても、親の考えが自分の考えであるように感じています。
また子供の意思は尊重されず、親の意見を常に押し付けられていたため、自分の意見を言ったり考えたりすることを止めてしまいます。
結果、他人から指示を受けないと行動できなくなったり、失敗を必要以上に恐れます。
親の言う通りでなければ否定されたことから、他人との違いがとても気になります。
社会に出てから人間関係での生きづらさを感じることもあります。
過干渉が続けば、精神的な影響は大きく、引きこもりや不登校になってしまうことも多いでしょう。
ストレスから自律神経が乱れ、頭痛や不眠などの症状が現れることもあります。
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過干渉についての対処法!親・子供それぞれへのアドバイス
過干渉がどんなものか知ったうえで、対処法をご紹介します。
親と子供、それぞれの立場で出来ることがあります。
過干渉は子供が小さい頃だけではなく、大人になってから始まることもあるので、対処法を知っておくといいでしょう。
【お父さん・お母さんへ】過干渉をやめるには?
まず、子供と自分を同一視したり、自分の所有物であるかのように思うのをやめましょう。
自分が人生でやり残したことを、子供にやらせようとしないでください。
子供に完璧さを求めたり、他人と比較したりするのは止めて、出来たことを褒めてあげください。
子供の行動が気になって、全部に口出ししたい気持ちはぐっとこらえて、頭の中で冷静に考えてから言葉を発しましょう。
時間が掛かるかもしれませんが、子供が自分から何かを投げかけてくるのを待ってみましょう。
子供から話しかけてきた時には決して遮らず、じっくり話を聴いて、気持ちを受け止めてあげてください。
趣味を持ったりボランティアに関わるなど、子供と離れる時間を作るものいいですね。
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【過干渉な親に悩む方へ】対処法
過干渉してくる親は、自分では自覚がなく子供のためと思ってしています。
言いにくいとは思いますが、親に止めてほしいとはっきり伝える必要があります。
その際の言い方としては、自分が「感じていること」を伝えてください。
手紙などを勝手に読まれれば、「私にもプライバシーがあるし、とても不快な気持ちだ」
進学先を勝手に決められたら、「自分のことは自分で決めたい。勝手に決められて指図されると自分のことを否定されたように感じてしまう」というようにです。
そもそも子供の意見を最初から聞いてくれる親ではないかもしれませんが、過干渉を止めて欲しいなら、真剣に伝えてみましょう。
また自分の心に対して、親の期待を裏切ってもいい、ガッカリさせてもいいと許可を出しましょう。
自分の気持ちややりたいことを優先してもいいと思うことで、過干渉の辛さを少しでも軽くしてあげてください。
もし可能であれば、家を出て1人暮らしをするなど、親から距離を置きましょう。
自分の人生を生きるためには、まずは精神的にも経済的にも自立することが大切になってきます。
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過干渉と過保護はどう違う?
過干渉と過保護、どちらも子供に対して度が過ぎてしまう行為です。
では、過干渉と過保護では何が違うのでしょうか?
こちらでは過保護の特徴や、過干渉との違い、また過保護にすることによってどんなことが起きるのか、紹介していきます。
過保護の特徴
過干渉が「親の望むこと」で行われているのに対して、過保護では「子供が望むこと」が過剰に優先されています。
子供の要求をいくらでも聞いてあげたり、必要以上にものを買い与えるなどの行為です。
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過保護の弊害
子供を甘えさせてあげることは、実はとても大事なことです。
愛情で満たすことで安心感が生まれ、その安心感から自立していくことが出来るのです。
愛情で満たす過保護については、子供の要求を満たしてあげる点においては悪いことではなく、それほど問題ではないでしょう。
ただし、成長してからも必要以上に保護し、甘やかしてしまうと、子供のまま大人になったかのように、自己中心的でわがままな性格になることがあります。
子育てに正解はないと言いますが、1人でも生きられる自立心や、誰かに指示されなくても動ける自主性を育てることが大事なポイントとなります。
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まとめ
今回は、過干渉とは何か?から始めて、その特徴や対処法などについて解説しました。
親の立場の方、子供の立場の方、それぞれどう受け止められたでしょうか?
親が子供を思う気持ちは強いものがありますが、ここまで見てきたように、子供が1人の人格を持っているということを忘れてはいけないでしょう。
子供はいずれひとり立ちするもの。
子供が自分で生きていく力を養うために、親の役目があることを理解しましょう。
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