年末の大仕事の一つといえば年賀状を書くことですね。
年賀状印刷ならきれいなデザインのものが作れますが、手書きの文字が何もない年賀状というのはなんとなくそっけなく見えてしまうものです。
印刷された年賀状のわきには、ちょっと一言手書きの文章が添えられていると、とてもていねいな印象にすることができますよ。
この記事では、いろいろな相手に出す年賀状で使える一言文例を紹介しますので、ぜひ参考にしてみて下さいね。
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年賀状の一言添え書きを書く際の注意点
一言文例を紹介する前に、まずは年賀状に一言添えるときのマナーについて確認しておきましょう。
礼儀作法やお手紙のマナーがあるように、年賀状にもマナーがあります。
新年を迎えるというおめでたい時に、相手の気分を悪くさせることのないようにしましょう。
①一言は手書きで書く
「お元気ですか」のような年賀状の一言は手書きで書いた方が喜ばれます。
最近は機械の普及で同じ年賀状をたくさん作ることが出来るようになりましたが、手書きの方が心がこもっていると感じる人は多いです。
逆に「あけましておめでとうございます」もご挨拶も全て印刷だと、冷たい感じがするものです。
相手によっては距離を置かれていると思われる可能性もあるため注意しましょう。
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②句読点は使わない
年賀状のごあいさつや一言に句読点(「。」や「、」)は使いません。
終止符を打つという意味合いで縁起が悪いからです。
どうしても長くなってしまい区切りたい場合は、改行や1文字空けるようにします。
③「忌み言葉」は使わない
一言に限らず、新年という縁起の良い時に縁起の悪い「忌み言葉」は禁物です。
「忌み言葉」とは、「死」や「血」、「寂」等、ネガティブな印象がある言葉や漢字のことです。
お正月だけでなく、冠婚葬祭といった行事で忌み言葉を使うのもマナー違反です。
たとえば幸せな結婚式で、「別れる」という言葉を聞いたら誰でも嫌ですよね。
年賀状もそれと同じように、おめでたい気分に水を差すような言葉を贈らないようにしましょう。
「去年」も忌み言葉
年賀状で特に注意したい「忌み言葉」は「去年」です。
「去」という言葉は忌み言葉に含まれているのです。
使い慣れた身近な言葉なので、ついつい使ってしまいそうになりますね。
年賀状の一言に「去年はお世話になりました」等と書いていませんか?
年賀状で前の年のことを言いたい場合は「昨年」や「旧年」と書きましょう。
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④子供の写真は送る相手を選ぶ
これは最近の傾向ですが、年賀状にお子さんの写真を使うのは贈る相手を選びましょう。
お子さんがいらっしゃる家庭だと、お子さんの写真を使いたくなりますよね。
しかし、会社や取引先の人に会ったこともないお子さんのお写真を送られても困ってしまうでしょう。
更に子供ができないことに悩んでいて、「自分は辛い思いをしているのに」と反感を持つ人もいます。
後者は少し細かい話になってしまいますが、お子さんの写真を使う場合は送ってもいい相手と送らない相手で複数の年賀状を用意したほうが良いです。
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年賀状の一言添え書き文例(ビジネス向け)
会社の上司やお客様など、ビジネスでお世話になっている人に年賀状を送る際は、ていねいな言葉で書く必要があります。
ここでは少し固めな言葉を使った一言添え書きの文例を紹介します。
①お客様に出す年賀状の一言添え書き文例
取引先やお得意様も含め、自分の会社ではない方への一言は特に丁寧な表現にしましょう。
お客様に出す年賀状の一言添え書き文例
- 「旧年中は誠にお世話になりました 本年も変わらぬご愛顧のほど 心よりお願い申し上げます」
- 「貴社のますますのご繁栄をお祈り申し上げます」
②上司に出す年賀状の一言添え書き文例
いつもお世話になっている上司を含めた目上の人にも丁寧な敬語を使います。
ただし、お客様に使うような表現は丁寧すぎるので注意しましょう。
上司に出す年賀状の一言添え書き文例
- 「昨年は格別のご指導を賜り 厚く御礼申し上げます」
- 「今年も変わらぬご指導ご鞭撻のほど よろしくお願い致します」
- 「○○のプロジェクトの件においては大変お世話になりました」
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おめでたいイベントがあった相手に出す場合
前の年に結婚や出産などおめでたいことがあった相手にはそのことを祝福する一言を添えたいですよね。
その場合に使える一言をご紹介します。
①相手の結婚の場合
結婚では「ますます」や「いよいよ」のような重ね言葉は縁起が悪いため、使わないようにします。
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②相手の出産の場合
出産の場合は「きる」や「しぬ」「ながれる」などという言葉は使わないようにします。
相手の出産をお祝いする年賀状の一言文例
「ご出産おめでとうございます 心よりお祝い申し上げます 健やかで幸せなご家庭を築いてください」
③相手の引越しの場合
引っ越し祝いを兼ねる場合は、火事を連想する「火」や「炎」「煙」等の言葉は使わないようにしましょう。
相手の引っ越しをお祝いする年賀状の一言文例
「お引越しおめでとうございます 今年のご活躍の場を広げられますよう願っております」
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自分におめでたいイベントがあった場合
前の年に自分が結婚したり出産した、引っ越したという場合もあるでしょう。
そのことを年賀状で報告する際の文例を紹介します。
①自分の結婚の場合
相手が結婚式に参加している場合としていない場合で書き方に少し違いがありますが、「結婚の報告」という前提で紹介します。
句読点を使わない、「去年」とは書かないといった基本的なポイントは同じです。
姓(名字)が変わった場合は、変わった後の姓を添え書きの近くに書いておきましょう。
自分の結婚報告を年賀状で行う場合の一言文例
私事ではございますが昨年の〇月に結婚しました 二人で力を合わせて明るい家庭を築いていく所存です 本年も変わらぬお付き合いをお願い申し上げます
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②自分の出産の場合
出産報告は特に女性に対してはデリケートなところです。
相手によっては表現は慎重に選んだ方が良いでしょう。
自分の出産報告を年賀状で行う場合の一言文例
「昨年の〇月に新しい家族が誕生しました 本年からは親子ともどもよろしくお願い致します」
③自分の引越しの場合
引越し報告は、添え書きの近くや下に引越し後の住所を書きましょう。
自分の引っ越し報告を年賀状で行う場合の一言文例
「昨年〇月より下記の住所へ転居いたしました 近くにお越しの際には是非お立ち寄りください」
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親戚に出す年賀状の一言添え書き文例
親戚に出す年賀状は体を気遣う一言を書くことが多いです。
どんな関係なのかによるところもあるため、相手に合わせて書くのがベストです。
親戚に出す年賀状の一言添え書き文例
「ご無沙汰しておりますがお変わりありませんか 寒さはまだ厳しい折 どうかご自愛ください」
友人に出す場合
親しい友人であれば砕けた表現でも問題ないでしょう。
もちろん仲良しでも、縁起の悪いようなことは書かないようにします。
友人に出す年賀状の一言添え書き文例
「今年もよろしくね 良い1年になることを願ってます」
疎遠な友人・知人に出す場合
年賀状を送る相手の中には、年賀状でしかやりとりをしていない疎遠な関係の人もいるでしょう。
その場合は相手の体を気遣ったり、「またお会いしたいですね」と書いたりするのが良いです。
お子さんがいらっしゃる場合は「○○ちゃん(君)は大きくなられましたか」と書くのも有りですね。
疎遠な友人・知人に出す年賀状の一言添え書き文例
「いかがお過ごしでしょうか 久しぶりにゆっくりお会いしたいですね」
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まとめ
今回は、年賀状の一言添え書きについて解説しました。
年賀状は手書きで一言添えられていると、相手は嬉しいものです。
一方で特に新年という行事は縁起が重視されるので、マナーを守ることも重要です。
年賀状を書く際はぜひ参考にしてみて下さいね。
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