「僭越ながら…」という言葉は、結婚式のスピーチなどでよく聞く言葉ですね(「僭越ながら、私が乾杯の音頭をとらせていただきます」など)
この言葉は、ビジネスやメールでも使うことができる言葉で、自分が何かを担当するというときのクッション言葉として便利な言葉です。
この記事では、具体例を用いて「僭越ながら」という言葉の使い方について紹介しますので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
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僭越ながらの意味とは?簡単にわかりやすく解説!
「僭越ながら」とはもともとは「本来は自分がこの仕事をやるのは出しゃばりすぎですが…」というような意味で使う言葉です。
大役をおおせつかったような場合に使う言葉になっていますね。
「僭越ではございますが、本日の司会を務めさせていただく~です」というように挨拶するときに使うことも多いです。
部下の前でのスピーチなどではふさわしくない言葉
「僭越ながら」という言葉は、自分の身分を超えた大役を仰せつかった際に使うのが正しい使い方です。
そのため、自分の肩書や地位がある程度上にあり、その部下の前で行うスピーチにおいて「僭越ながら」と前置きをするのはふさわしくありません(場合によってはむしろ嫌味にきこえてしまいます)
自分の肩書きと、どのような相手に使うのかをわきまえて使うように注意しておきましょう。
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僭越ながらの類語は?言い換えOKな同義語を紹介!
「僭越ながら」は、基本的にはスピーチや会議での発言の前につけて使うのに適した言葉で、普段の会話ではちょっとかしこまりすぎて固い印象のある言葉です。
そのため、普段の会話では「僭越ながら」と同じ意味で使える以下のような類語で言い換えて話すほうが使い易いでしょう。
「僭越ながら」と同じ意味で使える類語・同義語
- 恐れ入りますが
- 失礼を承知で申し上げますが
- お言葉ですが
- 失礼ですが
いずれも本題に入る前のクッション言葉としてよく使われます。
特に、上の中でも「恐れ入りますが」はよく使われる表現ですよね。
「お言葉ですが」も、言葉としてはていねいですが「僭越ながら」に比べるとへりくだりの度合いが少ない印象を与えます。
「お言葉ですが」は目上の人に対して、自分の主張を強めに伝えたいとき、反論したい時に使われるのが一般的でしょう。
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僭越ながらを使った例文
ここでは「僭越ながら」という表現が使われる場面を具体的に想定し、例文をいくつか紹介します。
改めて自分の意見を述べたり、挨拶を述べたりする際のクッション言葉として便利な言葉ですので、ぜひ使ってみてくださいね。
ビジネスでの例文
ビジネスでの「僭越ながら」例文
- 僭越ながら、私の意見を述べさせて頂きます。
- 僭越ではございますが、本日は私が説明をさせて頂きます。
- 僭越ながら、本日は私が部長の代理を努めさせて頂きます。
あいさつや自己紹介をするときや、会議などで自分の説明の番がまわってきたときの前置きとして使うのが適切でしょう。
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メールや手紙での例文
メールや手紙での「僭越ながら」例文
- 僭越ながら、地域住民一同を代表し、心よりお礼を申し上げます。
- ご質問に関しまして、僭越ではございますが理由をご説明させていただきたいと存じます。
乾杯挨拶のスピーチの例文
乾杯やスピーチ挨拶での「僭越ながら」例文
- まことに僭越とは存じますが、私が乾杯の挨拶を務めさせていただきます。
- 僭越ながら、私が社員一同を代表いたしまして、乾杯の音頭をとらせていたたきます。
- 僭越ではございますが、ご指名をいただきましたのでお祝いの言葉を述べさせて頂きます。
- はなはだ僭越ではございますが、ひとことご挨拶をさせて頂きたいと存じます。
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まとめ
今回は「僭越ながら」の意味や使い方について解説しました。
ビジネスやスピーチの場面以外ではなかなか使う頻度の少ない言葉ですが、普段使わない言葉だからこそ知っておく必要がありますよね。
いざという時に困ってしまわないよう、上記の例文をいつかの参考にしてみてくださいね。
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