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マカロニウエスタンの意味とは?傑作映画や代表的俳優・名作サントラも紹介!

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「西部劇と言えばアメリカ映画」と連想される方がほとんどだと思いますが、今から50年ほど前、「イタリアで作られた西部劇」が大人気になったことをご存知でしょうか?

その西部劇の名は「マカロニウエスタン」です。

「なんでマカロニ?!」

「ハリウッドから怒られなかったの?」

「イタリアには荒野もないのにどうやって撮ったの?」

などなど、マカロニウエスタン未体験の方は、さまざまな疑問をお持ちのことでしょう。

この記事では、そんな謎めいたマカロニウエスタンの世界を、代表作や俳優の紹介と共にわかりやすく解説します!

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マカロニウエスタンの意味とは?

マカロニウエスタン

マカロニウエスタンとは、簡単に言うと「イタリア製の西部劇」の事です。

そもそも西部劇というのは西部開拓時代のアメリカを描いた作品ですが、「アメリカで作られたのではないアメリカの歴史作品」というやや皮肉な存在でもあるのです。

1960年代から1970年代にかけて、ドイツ、スペイン、イタリアなどで、この西部劇の製作が活発に行われました。

中でも、イタリア製の西部劇が世界的大ブームを巻き起こした際に、日本では一連のイタリア製作品群を指して「マカロニウエスタン」と呼ぶようになったのです。

>>なんで「マカロニ」なの?という方はこちらをクリック

以下では、マカロニウエスタンの歴史や由来についてくわしく紹介しましょう。

マカロニウエスタンの歴史や由来

1964年にイタリアのセルジオ・レオーネ監督による「荒野の用心棒」が大ヒットしたのをきっかけに、マカロニウエスタン・ブームが巻き起こりました。

それ以前のイタリア映画界の中心地となっていたのは、ローマにあるヨーロッパ最大級の映画撮影所「チネチッタ」でした。

ルキノ・ヴィスコンティやフェデリコ・フェリーニといったイタリアの巨匠による作品が多く作られたほか、「ベン・ハー」など、アメリカ資本による史劇作品のヒットにより、イタリア映画は最盛期を迎えていたのです。

しかし、1960年代に入ると「クレオパトラ」をはじめとする史劇大作が失敗したことをきっかけに、イタリア映画界も衰退して行きます。

それと入れ替わるようにして登場するのが、チネチッタで下積み時代を送り修行を積んだ監督たちだったのです。

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セルジオ・レオーネ監督の登場

セルジオ・レオーネ監督も、そんな中の一人でした。

黒沢明監督の時代劇「用心棒」に影響を受けたレオーネ監督は、刀を銃に持ち替えた西部劇版「用心棒」の製作を計画します。

そして、予算を抑えるためスペインをロケ地に「荒野の用心棒」の撮影に乗り出したのです。

クリント・イーストウッドとの出会い

一方、西部劇の本場アメリカでは、1960年代に入ると西部劇人気の衰退により、俳優たちが仕事を求めてヨーロッパへと渡り始めました。

それが、クリント・イーストウッドの「荒野の用心棒」への出演に繋がります。

「荒野の用心棒」は、主演選びが難航していました。

無名のイタリア人監督によるイタリア製西部劇、そんな訳のわからない作品に出演してくれる俳優は、なかなか見つかりません。

そんな中、ちょうど仕事を探していたクリント・イーストウッドが抜擢されたのです。

「荒野の用心棒」の誕生

こうして、無名監督と駆け出し俳優がタッグを組んだ低予算映画「荒野の用心棒」が誕生しました。

これまでの概念をくつがえした新感覚西部劇「荒野の用心棒」は予想外の大ヒットを記録。

これをきっかけに息を吹き返したイタリア映画界は、この後、世界中を巻き込んだ空前のマカロニブームの時代へと邁進して行く事になるのでした。

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「マカロニウエスタン」の名付け親

日本で定着した「マカロニウエスタン」と言うネーミングを考えたのは、映画評論家の淀川長治さんです。

イギリスやアメリカでは、イタリア製西部劇の事を「スパッゲッティウエスタン」と呼んでいました。

「荒野の用心棒」が日本で公開される事になった時、淀川さんが「スパゲッティでは貧弱そうだ」と言って「マカロニ」に変更したのです。

確かに、「マカロニ」の方がパンチが効いていますよね!

さすが淀川さんです。

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アメリカの西部劇との違い

アメリカの西部劇とマカロニウエスタンは、同じ西部劇でもその作風は正反対です。

アメリカの西部劇=クリーンなら、マカロニウエスタン=ダーティです。

西部開拓時代を舞台に描かれたアメリカの西部劇は、勇敢で正義感に満ちた主人公が、無法者から開拓者たちを守るという清々しいストーリーが定番でした。

アメリカの西部劇はアメリカ人のフロンティア精神を高らかにうたいあげたものだったのです。

しかし、マカロニウエスタンはアメリカのフロンティア精神など知った事ではありません。

それどころか、情け容赦ない暴力シーン、ど派手なガンファイト、キテレツな武器、人格者はすぐ殺される…。

などなど、正義感などひとかけらも存在しない痛快娯楽バイオレンスアクション、それがマカロニウエスタンなのです。

アメリカで使われていた「スパゲッティウエスタン」と言う名称は、イタリア製西部劇をB級作品と見下したものでした。

しかし、西部劇をアメリカの良心と捉えていたアメリカ社会が、こんな荒唐無稽なマカロニウエスタンに抵抗感があったのは、無理もない事だったのです。

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マカロニウエスタンの名作「ドル箱三部作」

マカロニウエスタン

「ドル箱三部作」とは、セルジオ・レオーネ監督、クリン・トイーストウッド主演の3作品です。

最初の2作品に「ドル」という言葉が入っているため、この名称がつけられました。

マカロニウエスタン入門にぜひどうぞ。

荒野の用心棒

1964年製作の作品で、元祖マカロニウエスタンと呼ばれる大ヒット作です。

黒澤明監督の「用心棒」から着想を得て作られました。

しかし、後に正式に許可を得ていなかった事が判明し、東宝から訴えられる事に。

こういうところがいかにもマカロニらしいですね。

夕陽のガンマン

こちらは1965年製作で、レオーネ監督が独自のスタイルを確立したと言われる作品です。

「荒野の用心棒」の大ヒットのおかげで、多めの予算をかけて製作されました。

ハリウッド俳優のリー・ヴァン・クリーフを招き、彼もイーストウッドと並ぶマカロニスターとなります。

続・夕陽のガンマン

1966年製作。

エンニオ・モリコーネの音楽が特に印象的な作品です。

「続」となっていますが、前作の「夕陽のガンマン」とは、ストーリー的に特につながりはありません。

イーストウッドとヴァン・クリーフという、同じ俳優が出ているだけです。

こういうところもマカロニらしくていいですね!

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マカロニウエスタンから生まれたスター

マカロニウエスタン

はじめのマカロニウエスタンは低予算ゆえに、有名な俳優を使えませんでした。

しかし、クリント・イーストウッドのマカロニウエスタン出演をきっかけに、多くの無名俳優がスターとして羽ばたいて行く事になったのです。

クリント・イーストウッド

マカロニウエスタンの顔とも言えるのがクリント・イーストウッドです。

ドル箱三部作で名声を得た後ハリウッドに凱旋し、数々の話題作に出演します。

中でも、彼の人気を決定付けたのが「ダーティーハリー・シリーズ」です。

犯罪に立ち向かうニヒルで冷酷なタフガイ、キャラハン刑事のキャラクターには、マカロニウエスタンの影響が色濃く現れています。

バート・レイノルズ

2018年9月に亡くなったバート・レイノルズは、1970年代にセックスシンボルとしてその名を馳せたアメリカの俳優です。

そんな彼が、1966年のマカロニウエスタン「さすらいのガンマン」に出演していた事は、あまり知られていません。

また、イーストウッドにのように、マカロニ出演をきっかけにスターになったという訳でもありません。

しかし、その後、ハリウッドナンバーワンセクシー俳優となるバート・レイノルズの貴重な出演作となっています。

ジュリアーノ・ジェンマ

イタリア人のジュリアーノ・ジェンマは、真のマカロニスターといえる名俳優です。

甘いマスクで日本でも人気が高く「ジェンマ」という日本のスクーターのCMにも出演しました。

マカロニウエスタン衰退後も、2013年に事故で亡くなるまで様々なジャンルの作品に出演。

1991年には日本映画「フィレンツェの風に抱かれて」にも出演しています。

日本で最も愛されたマカロニスターと言えますね!

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マカロニウエスタンと音楽・サントラ

マカロニウエスタン

マカロニウエスタンの音楽と言えばエンニオ・モリコーネです。

エンニオ・モリコーネとセルジオ・レオーネ監督は、「荒野の用心棒」からレオーネ監督の遺作「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・アメリカ」までコンビを組みました。

これまでの西部劇とは全く違う新スタイルを確立したマカロニウエスタンですが、音楽においても映画音楽の新境地を開いたと言えます。

マカロニウエスタンの音楽の魅力

アメリカの西部劇の音楽は、「荒野の七人」や「シェーン」に代表されるように、オーケストラによる雄大なスケールの音楽が主流でした。

馬に乗った勇敢なヒーローが颯爽と荒野を駆け抜ける姿が目に浮かぶようなサウンドですね。

一方、マカロニウエスタンの音楽で最も効果的に使われているのが「口笛」です。

主人公が口笛をBGMに登場するだけで、流れ者の物悲しさが伝わって来ます。

そして、ギターサウンドに鞭や鐘の音などの効果音を絶妙に取り入れたエンニオ・モリコーネの音楽は、今までになかった「カッコいい」映画音楽でした。

映画を離れ、音楽単独でヒットするまでになったマカロニウエスタンの音楽。

ビジュアルと音楽の融合は、現在のミュージックビデオの原点とも言えますね。

エンニオ・モリコーネについて

「荒野の用心棒」や「夕陽のガンマン」の音楽は知らなくても「ニュー・シネマ・パラダイス」や「アンタッチャブル」のテーマなら知っている人は多いと思います。

マカロニウエスタンの音楽で注目されたエンニオ・モリコーネは、レオーネ監督の死後、1986年にイギリス映画「ミッション」の音楽を手がけたことで世界的に評価が高まります。

1987年には「アンタッチャブル」でグラミー賞を、2016年には「ヘイトフル・ヘイト」で、アカデミー賞を受賞しました。

2003年には、大河ドラマ「武蔵 MUSASHI」の音楽も手がけています。

「ニュー・シネマ・パラダイス」のように、旋律を聞くだけで情景が思い浮かぶエンニオ・モリコーネの音楽は、マカロニの音楽が原点だったんですね。

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おすすめサウンドトラック(サントラ)

マカロニウエスタンの物悲しい旋律は、日本人の心の琴線に触れました。

マカロニブーム当時のヒットはもちろん、その後も根強いファンが存在し、現在でも多くのマカロニ音楽がCD化されています。

初心者には、iTunesで一曲から購入できる作品がおすすめです。

「マカロニ・ウエスタン エンニオ・モリコーネ・ベストセレクション」( Bacci Bros Records)

「続・夕陽のガンマン/夕陽のガンマン」(GDM Music)

まとめ

マカロニウエスタン

今回はマカロニウエスタンの意味や、代表的作品について紹介しました。

1960年代に始まったマカロニブームは10年ほどで終息を迎えました。

当時のマカロニウエスタンは、その人気の反面、本来の西部劇を台無しにしたというような批判も多くありました。

しかし、その後、クェンティン・タランティーノ監督など、マカロニウエスタンの影響を受けた人々が、数多く登場しています。

賛否両論のあるマカロニウエスタンですが、映画史に一里塚を築いたことは間違いありません。

みなさんもぜひ一度、マカロニウエスタンの世界を体験してみてくださいね!

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