- イベントで使うので持っていく必要があるけれど、ドライアイスっていつまで保存できる?
- 車で運んでも問題ない?溶けてなくなったりしない?
- ドライアイスを保存するのに最適な容器は冷凍庫?魔法瓶?クーラーボックス?それとも専用の容器があるの?
ドライアイスを日常的に使う人は少ないので、ドライアイスを使いたい時に、このような悩みを持つ人は多いと思います。
この記事では、ドライアイスの性質に基づいて、正しい取り扱い方や保存方法・注意点を紹介します。
はじめてドライアイスを取り扱う・普段は使わない量を使う予定、という方はぜひ参考にしてみてくださいね。
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ドライアイスの保存方法【基本編】
ドライアイスの保存期間は保存方法や気温によって違いますが、1kg程の量を常温下に放置した場合2~3時間程でなくなってしまいます。
【ドライアイスの保存期間】
1キロのドライアイスを常温で放置すると、2~3時間でなくなってしまう!
ドライアイスを保存する場合は、単体・常温で保管するのではなく、クーラーボックスに入れたり、発泡スチロールの中に入れたり、新聞紙や布で包んだりしてください。
【ドライアイスを長持ちさせる方法】
- クーラーボックスに入れる
- 発泡スチロールの中に入れる
- 新聞紙にくるむ
- 布でくるむ
ただし、ドライアイスを密閉した容器(魔法瓶など)に保管する事は、絶対にしないでください(後の注意点の部分でくわしく解説します)
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ドライアイスの保存に最適な温度
次に、ドライアイスを保存する温度について紹介しましょう。
ドライアイスの温度はおよそマイナス78℃です。
とても低温なので、ほとんどの場合は家庭の中で「完全に溶けないようにする事」は不可能です(家庭でできるのは「溶けるを遅らせること」だけです)
【ドライアイスの保存についての大原則】
- 「永久に保管する」は家庭では不可能
- 「溶けるのを遅らせる」は可能
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ドライアイスを長持ちさせるには、熱をなるべく伝えないこと
ドライアイスは、温度が高くなるほど溶けやすくなります。
そのため、ドライアイスをできるだけ長持ちさせるためには、ドライアイスに熱を伝えない事が大切です。
ドライアイスに熱を伝えないようにする方法は主に2つあります。
【ドライアイスを長持ちさせる=熱を与えないようにする方法】
- 温度が低い場所に保存する
- 断熱する
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1つ目は、温度が低い場所に保存する方法です。
冷凍庫などの温度が低い場所に保存する事で、ドライアイスの温度が上がりにくくなり、溶けるまでの時間を長くする事ができます。
ドライアイスはおよそ-78℃であるのに対し、冷凍庫はおよそ-18℃であるため、完全に溶けないようにする事はできません。
しかし、冷凍庫に入れておく事で、単体で保管した場合でも、1kgあたり半日程は保存できます。
2つ目は、新聞紙や布で包んだり、クーラーボックスや発泡スチロールに入れたりして、断熱する方法です。
断熱する事により、ドライアイスに熱が伝わらなくなるので長持ちするのです。
理想はクーラーボックスや発泡スチロールに入れる事です。
しかし、クーラーボックスや発泡スチロールが家にない場合は、新聞紙や布で包むだけでも、効果があります。
これらの2つの方法を組み合わせる事により、1kgあたり、1日程保存する事が可能です。
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ドライアイス保存の際の注意点
低温で冷却する時に便利なドライアイスですが、取り扱いを誤ると大変危険なことになります。
以下では、ドライアイスを誤って扱う事により起こる危険について解説します。
【ドライアイス使用上の注意点】
- ①密閉すると破裂する可能性あり
- ②ドライアイスの低温で怪我しないために
- ③ドライアイスで酸欠?換気しないと命の危険も
順番に見ていきましょう。
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①密閉すると破裂する可能性あり
ドライアイスは、二酸化炭素が凍って固体になった物です。
固体が気体になると、体積が増加しますが、ドライアイスの場合、およそ800倍の体積になります。
密閉した容器に保存した場合、ドライアイスが溶けて発生した二酸化炭素による、高い圧力に容器が耐え切れなくなり、容器が破裂してしまいます。
容器やドライアイスの破片が飛び散って本当に危険なので、絶対に密閉しないようにしましょう。
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②ドライアイスの低温で怪我しないために
ドライアイスは-78で、日常では触れることのない低温です。
そのため、その危険性を知らずに、ドライアイスに素手で触れてしまう人がいます。
しかし、ドライアイスを素手で触ると、凍傷してしまう可能性があり大変危険です。
凍傷とは、低温によって、肌がやけどのような状態になることです。
ドライアイスを扱う際は、必ず軍手をつけるようにしましょう。
③ドライアイスで酸欠?換気しないと命の危険も
ドライアイスは二酸化炭素が凍った物であり、ドライアイスが気化するとおよそ800倍の体積になると言いました。
換気せずにドライアイスを利用すると、ドライアイスが気化してできた、二酸化炭素が部屋に溜まっていきます。
二酸化炭素が部屋に溜まっていくと、酸素濃度が下がってしまいます。
そして、酸欠になってしまう事があります。
ドライアイスを扱う際には、必ず換気するようにしましょう。
また、二酸化炭素は空気よりも重い(密度が大きい)ため、下の方に溜まっていきます。
できれば、扇風機などを使って、下からも換気できるようにする方が良いでしょう。
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ドライアイスを保存するのに適した容器は?
ドライアイスを保存する時に、最も大切な事は、保存する容器を適切に選ぶ事です。
ここでは、容器ごとに、ドライアイスを保存するのに適しているか解説します。
【ドライアイスの保存容器について】
- ①冷凍庫はOK
- ②魔法瓶は絶対ダメ!
- ③クーラーボックス・発泡スチロールはOK
- ディープフリーザー・テスコン(ドライアイス専用の容器)
それぞれの保存容器について、順番に利用上の注意点を解説します。
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①冷凍庫はOK
まず、冷凍庫です。
冷凍庫に入れる事で、ドライアイスが溶けるまでの時間を大幅に長くする事ができます。
また、他の容器と組み合わせる事で、より長持ちさせる事が可能です。
②魔法瓶は絶対ダメ!
魔法瓶にドライアイスを入れてしまうと、密閉されてしまい、魔法瓶が破裂してしまいます。
魔法瓶にドライアイスを保管するのはキケンなので、絶対にやめましょう。
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③クーラーボックス・発泡スチロールはOK
クーラーボックスや発泡スチロールにドライアイスを入れる事で、ドライアイスが断熱されるため、ドライアイスが溶けるまでの時間を長くする事ができます。
家にある場合は使用すると良いでしょう。
④ディープフリーザー・テスコン
次に、ディープフリーザーやテスコンです。
ディープフリーザーやテスコンは、あまり聞き馴染みのない言葉かもしれません。
これは、ドライアイスなどの超低温の物を保存するために使われる、専用の容器です。
これらを使う事によって、どの保存方法よりも、保存期間を長くする事が可能です。
しかし、業務用の物や高価なものが多く、あまりおすすめできません。
最終的にどの容器に保存するのが良いかという事ですが、家庭で保存する場合は、クーラーボックスと冷凍庫を組み合わせて保存する方法が、最も優れているでしょう。
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まとめ
今回は、ドライアイスの保存方法と、取り扱う上での注意点を解説しました。
便利なドライアイスですが、保存をするのはとても難しく、扱いを誤ると危険な物です。
ドライアイスを扱う時には、この記事の内容を参考にして、ドライアイスを有効に活用して下さい。
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